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2019 Fiscal Year Research-status Report

プログラミング的思考を習得・評価するための教材・評価問題データベースの開発

Research Project

Project/Area Number 19K21772
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

谷田 親彦  広島大学, 教育学研究科, 准教授 (20374811)

Project Period (FY) 2019-06-28 – 2022-03-31
Keywordsプログラミング教育
Outline of Annual Research Achievements

本年度は, コンピュテーショナル・シンキング(CT)の特徴や要素について抽出・ 分析することを通して,プログラミング教育の教材・評価材に資するための基礎資料を検討・提案することを試みた。
基礎資料ではプログラミングの状態を構成要素の関係で表示している。まず,Wing(2008)の主張から, 一番大きな構成概念として「Abstraction」と「Automation」を取り出した。続いて, IEA(2018)が示した2つの「Strand」に着目し,「Abstraction」と「Automation」の枠組みにそれぞれ対応させた。なお, Strand 1では, 「問題の概念化」として挙げられた3つのAspectのうち. 「問題の定式化と分析」及び「関連データの収集と表現」が「Abstraction」に該当すると考えた。「ディジタルシステムについての知識と理解」に関しては, CTを働かせる前段階で必要な要素として捉えた。次に, CAS(2015)が述べた, CTそのものを構成する5つの概念と, CTを発揮するための技術である「computational doing」を構成する5つの概念として位置づけた。最後に, CSTA&ISTE(2011)の述べた9つのCTに関する用語を検討した。用語の中には, 並列な関係にあるものや複数の用語をセットとして捉えられるものがあったため, そうした関係性が分かりやすいように表示した。また, CTスキルを強化する「態度や気質」については,CTを発揮する前段階で備えておかなければならない要素として捉えた。
さらに,この基礎資料に基づいてプログラミング教育で実際に行われている学習活動等を投影して実践的な検討を行うことを通して, それぞれの学習活動の性質や順序などを分析・検討できることを確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究課題では,「プログラミング的思考」に関する学習課題を収集・作成し,学習指導 に用いる教材,および学習評価に使用する評価問題として構成することを通して,プログラ ミング教育の系統的な実践を支援するデータベースを構築することを目的としている。そのデータベースの枠組みに関する示唆を得ることができたため。

Strategy for Future Research Activity

前年度に得られた知見であるプログラミング教育の系統的な実践を支援するデータベースの枠組みに基づいて,教材・評価材を検討しデータベース化をするとともに,プログラミング教育の実践に活用する準備を整える。

Causes of Carryover

参加予定であった学会が中止となり旅費などの残額が生じた。この残額は他学会等への旅費やデータベース作成のための謝金等に使用したい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2020 2019

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] コンピュテーショナル・シンキングの特徴・要素に関する基礎的検討2020

    • Author(s)
      神庭直輝・谷田親彦
    • Organizer
      日本教育工学会2020年春季全国大会
  • [Presentation] 中学校技術科における 「デジタル玩具の制作による幼児の遊びに関する問題解決」2019

    • Author(s)
      天川勇二・谷田親彦
    • Organizer
      日本産業技術教育学会第62回全国大会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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