2020 Fiscal Year Annual Research Report
細胞外小胞のRNAメチル化計測によるがんバイオマーカーの最高性能化と実用化
Project/Area Number |
19K22658
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石井 秀始 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (10280736)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土岐 祐一郎 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20291445)
江口 英利 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90542118)
今野 雅允 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (80618207)
浅井 歩 大阪大学, 産業科学研究所, 特任助教(常勤) (40783262)
|
Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2021-03-31
|
Keywords | RNAメチル化 / エピトランスクリプトーム / シークエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
マイクロRNAのM6Aを正確に計測するために、TS法とMS法による計測法を開発し、その精度を最大化するために開発研究を行ってきた。その結果、血液中に含まれるエクソゾーム(EV)の外側の形状とその中身のシークエンスを高い精度で行う事に成功した。第1に、EVの選別から外側の形状のみで高い精度で由来する臓器を診断する技術を確立した。第2にEVの中身から核酸の修飾を含めた全プロファイリングを実施し、未診断疾患における新たな診断ツールとして性能を確立した。 得られた技術は大阪大学の知的財産として特許化を進めている。最終年度は、これまでの解析で得られたEVの内外の情報を統合して臨床材料を用いたバイオマーカーの性能の最適化を実施した。新しいシーズに関しては知的財産を整備し、将来のベンチャー化に向けたわが国発の基盤技術として整備した。 特に、RNAメチル化に関して、大阪大学発の新しい技術を用いて高い精度で計測を行い、得られた結果のデータを標準的な他の次世代シークエンス技術と比較して、両者が相補的でありかつ大阪大学のTS法とMS法が一分子一塩基レベルでの情報の取得と疾患のプロファイリングにおいて優れていることが明らかとなった。このプロファイリングの結果を参照して、新たな医薬品であるエピトランスクリプトームを標的とした創薬に向けて基盤を構築することができた。 得られた成果はコンパニオン診断技術として応用することが可能である。最近海外の研究グループから報告されたエピトランスクリプトームの阻害化合物であるSTMシリーズを例とするような医薬品に対してもその診断性能が発揮できることが明らかとなった。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] COVID-19 Drug Discovery Using Intensive Approaches2020
Author(s)
Asai Ayumu、Konno Masamitsu、Ozaki Miyuki、Otsuka Chihiro、Vecchione Andrea、Arai Takahiro、Kitagawa Toru、Ofusa Ken、Yabumoto Masami、Hirotsu Takaaki、Taniguchi Masateru、Eguchi Hidetoshi、Doki Yuichiro、Ishii Hideshi
-
Journal Title
International Journal of Molecular Sciences
Volume: 21
Pages: 2839~2839
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
-
-
-
-
-
-