2022 Fiscal Year Annual Research Report
Associations between maternal circadian rhythm, daily eating schedules and nutritional metabolism during pregnancy.
Project/Area Number |
19K22741
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
春名 めぐみ 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00332601)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米澤 かおり 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (20791388)
笹川 恵美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (90757270)
|
Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2023-03-31
|
Keywords | 妊娠 / 栄養 / 時間生理学 / 脂質代謝 / 糖質代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠中の夜間絶食時間と食事回数の実態と妊娠中の夜間絶食時間と食事回数の糖・脂質代謝への影響を明らかにすることを目的に調査を行った。リクルートした226名のうち、妊娠中期の調査票と採血データがある118名のうち、耐糖能異常、多胎妊娠、妊娠糖尿病の既往があるものを除いた106名を分析対象とした。バイオマーカーのデータがある集団とない集団の間には、どのような特性においても有意な差はなかった。平均夜間絶食時間は12時間で、平均食事回数は3.9回であった。夜間絶食時間には、年齢、仕事、睡眠などが関連していた。バイオマーカーのうちGAについては、食事回数との相関がみられた。食事回数が多いとGA値が高くなる傾向が示された。ただし糖尿病診療ガイドライン2019で示されている正常な血糖コントロールの基準値内(15.7%)であり、食事回数を減らすことを推奨する結果ではなかった。また先行研究では、朝食を欠食している妊婦では、蛋白質摂取量が少なく(Shiraishi, 2019)、妊娠糖尿病発症リスクが高くなる(Dong, 2020)ことが示唆されており、適切な血糖コントロールのためには、食べる内容や量、朝食の摂取と共に、食事回数についても着目する必要がある。食事に関して、50kcalの食品例を質問票に提示するなど工夫を行ったが、絶食時間と食事回数は自己回答であったため、申告誤差がある可能性がある。調査期間がCOVID-19による感染症拡大の時期であったことから、COVID-19感染症拡大による生活の変化が影響している可能性があり、在宅時間の増加・通勤時間の短縮により睡眠時間や食事摂取時間に影響した可能性がある。しかしながら、日本において初めて妊娠中の夜間絶食時間と食事回数の実態とこれらの糖・脂質代謝への影響を検討した研究であり、今後chrono-typeについても分析を行っていく予定である。
|