2020 Fiscal Year Research-status Report
地域創成まちづくり事業を活用した医療の枠組みを超えた地域医療教育の検証
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19K22759
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岡山 雅信 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (10285801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八幡 晋輔 神戸大学, 医学研究科, 助教 (00795768)
見坂 恒明 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (90437492)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 地域医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
オンラインによる「よいとこ健診」を実施した。参加者は医学科生3人を含む25人であった。参加者に対して、健診に参加することによるリーダーシップ・コミュニケーション・マネジメント・プランニングに関わる事前自己評価や理解、および地域の評価等の質問紙調査を行った。リッカートスケール(5ポイント)を用いて各調査項目を測定した。各項目の平均スコアは、リーダーシップについて、「集団で行動するときに、先頭に立ってみんなを引っ張っていくことができる」=3.12、「自分が行動を起こすことによって、周りの人を動かすことができる」=3.12、コミュニケーションについて、「私は初対面の人でも気軽に話すことができる」=3.35、「相手の話を積極的に聴く姿勢を取ることができる」=4.12、「相手が納得できるように話すことができる」=3.35であった。参加することによって、学生は、リーダーシップおよびコミュニケーションについて肯定的に自己を評価していた。参加した医学科学生のグループワークでは、「各個人の進捗状況を把握する力が前より延びた」「会議において議事次第を作成することで議事進行をスムーズに行えたことで成長を感じた」「自分だけで解決して押しつけるような進め方ではなく、全員の顔色を見て理解度を合わせることに注意できるようになった」「人に任せることと、自らが尽力すべきことの線引きを行う能力が磨かれた。」「不確定なこと、不安なことは連絡を取って確認することの重要さを強く認識した。」「必要なときはおそれずリーダーシップを取ること。」「臆することなく「違うと思うことは違う」といえる姿勢が身についている。」「全体に目を向けて課題を抽出する力を学んだ」と言ったリーダーシップおよびコミュニケーションに係る内容が抽出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
学生によるまちづくり事業参加に対する意識および他業種連携作業に対する認識については一部調査は実施出来ている。しかし、新型コロナ感染症の影響から、実際に現場での作業が実施出来ていない。このため、地域医療に対する認識の調査を正確に実施することが困難となっている。新型コロナ感染症の影響が長引いていることから、オンラインではなく対面実施が可能となるまでは、代替的調査を検討する必要があると考えることから、調査はやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
調査方法をオンライン実施に切り替えた上で、オンライン環境を整備して、フォーカスグループ等による調査環境を整備して、調査を実施することで、(1)-1 まちづくり事業参加の医学科生の地域及び地域医療に係る意識への教育効果、(1)-2 非医療系学生との協働作業の医学科生への影響、(2) 良い所を褒める行為(ポジティブフィードバック)の医学科生への影響について、結論を得たいと考える。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症感染拡大のため調査費用等の支出に影響を出たため。感染状況を考慮して適切な調査方法の内容を吟味し、適切に調査を実施する予定である。
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Research Products
(7 results)