2021 Fiscal Year Research-status Report
地域創成まちづくり事業を活用した医療の枠組みを超えた地域医療教育の検証
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19K22759
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岡山 雅信 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (10285801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八幡 晋輔 神戸大学, 医学研究科, 助教 (00795768) [Withdrawn]
見坂 恒明 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (90437492)
合田 建 神戸大学, 医学研究科, 助教 (20914576)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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Keywords | 地域医療 / 異業種連携 / 町づくり事業 |
Outline of Annual Research Achievements |
町づくり事業:夢前町花街道事業の一つである加点式健診事業(「よいとこ健診」)は、学生主体に実施されている。姫路市夢前町地区の住民(主に65歳以上)を対象として、高齢者総合的機能評価(CGA)で用いられる項目:社会背景とライフスタイル、手段的日常生活動作、意欲、社会活動、運動機能、口腔機能、体脂肪、認知機能を評価し、良い結果に対してポジティブフィードバックを学生が行う形式でよいとこ健診は実施されている。よいとこ健診は、「健康に良い習慣・努力」を「発見して、ほめてもらう体験」を通して、健康づくりへのモチベーションアップとフレイル予防(介護予防)、家族・地域の社会関係を育むこと、および高齢者健診受診率の引き上げを目的としている。実施体制は、神戸大学医学部、経済学部、文学部、甲南女子大学栄養学部の学生による実行委員会と学生のコアメンバーと教員とで構成されるよいとこ健診共同研究会となっている。実施方法は、学生委員会で検討し、共同研究会で決定した。2022年度は、9月にオンライン形式で、3月は対面形式での実施となった。学生は、実施前に地元自治会の役員と意見交換会にも参加し、健診受診者の募集等にも関与している。学生が実施した住民による健診の評価および地区自治会との反省会での意見を参考に、次回の実施方法を検討する、いわゆるPDCAサイクルを学生が実施している。このように、他業種による学生による連携事業が構築された。オンライン形式と対面形式の違いとして、「現場の雰囲気が肌で感じることができ、より地域の理解が深まった。」「対面でフィードバックすることによって、より受診者との距離が近くなった感じがする。」「他の健診項目の実施状況が把握でき、健診への理解が深まった」「対面での協働作業ができたことで、学生間の繋がりが強まった感じがした」などの意見が多かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍によるよいとこ健診の延期や対面開催の中止により、学生の参加が制限されたことから、異業種からなる学生の連携チームの構築が予定より大幅に遅くなったため、研究遂行に大きな影響をもたらしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
対面による異業種からなる学生連携が昨年度末に構築され、対象学生数が10名以上となったことから、想定した対象者数より少ないが、当初の研究計画に従って、量的および質的研究を進める。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、よいとこ健診の開催の延期またはオンライン形式の開催によって、対面での協働作業が制限されていたため、調査が十分に実施することができなかったことから、予算執行が遅れている。また、出張による調査等旅費費用が、全てオンラインで実施となったことから、旅費等関連費用が当初見込みより低くなっている。2021年3月から対面による異業種の学生による多職種協働および連携チームが構築されたことから、対象数は少ないものの、質的および量的調査を実施し、適切に予算を執行する予定である。
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Research Products
(10 results)