2022 Fiscal Year Annual Research Report
地域創成まちづくり事業を活用した医療の枠組みを超えた地域医療教育の検証
Project/Area Number |
19K22759
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岡山 雅信 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (10285801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八幡 晋輔 神戸大学, 医学研究科, 助教 (00795768) [Withdrawn]
見坂 恒明 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (90437492)
合田 建 神戸大学, 医学研究科, 助教 (20914576)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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Keywords | 地域医療 / 町づくり事業 / 健診 / 多職種連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ感染症対策が緩和されたことから、3年ぶりに夢前町町づくり事業「よいとこ健診」が完全対面実施された。よいとこ健診は大学生(医学部、経済学部、経営学部、文学部、栄養学部および保健学部等の大学生)が主体となって、地元住民との調整等を含む「よいとこ健診」に向けた準備および同健診の実施している。医療系学生以外の学生との協働作業によって「よいとこ健診」は実施されている。同健診は9月に実施され、25名の住民が健診を受診した。健診内容は高齢者機能評価、栄養調査および身体計測で、健診結果は「良かった項目」を大学生が褒める形式(ポジティブフィードバック)で行い、住民と大学生との交流が図られた。9月の参加学生は25名(内医学生は7名)であった。医学生の地域および地域医療に係る意識への影響に関する質問調査(0~10ptで回答)を実施し、健診実施後に医学生7名のうち5名(年齢は18ー24歳、学年は2ー5年)から回答を得た。結果は、「学生が関与することは意義がある」は9.8±0.4pt(平均±SD)、「参加は地域医療を実践するうえで役に立つ」は9.6±0.5pt、「非医療系学生との協働作業は意義がある」は9.2±1.0pt、「医療系学生相手と非医療系学生相手のコミュニケーションに違いがある」は7.4±2.4pt、および「非医療系学生との協働作業は、地域医療を実践するうえで役立つ」は9.4±0.9ptであった。他の項目に比べて、医療系と非医療系のコミュニケーションの違いのポイントが低かった。「よいとこ健診」は専門的知識を必要としない内容となっていることが影響した可能性はあるが、大学生間では、多職種連携において医療系と非医療系との違いはそれほど大きくはないことが推測される。
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Research Products
(6 results)