2021 Fiscal Year Annual Research Report
ネパール基礎教育における公立・私立校格差 -エビデンスベースで見る教授・学習活動
Project/Area Number |
19K23304
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Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
江嵜 那留穂 愛知淑徳大学, 交流文化学部, 講師 (10844459)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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Keywords | 教育格差 / 教育の質 / 教授学習過程 / 南アジア / ネパール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はネパールを対象に、教育の質を左右する学校内のプロセスに着目し、私立学校等の高いパフォーマンスを支える要因を解明することを目的とする。研究三年目である2021年度は、昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により現地調査を実施することが叶わなかったため、代替措置として現地の研究協力者の協力を得て遠隔調査を実施した。 遠隔調査では、各対象校において校長および教員に対するインタビュー調査を実施し、教材、学校設備、教員、マネジメントといった学校要因に関する情報を収集した。また、コロナ禍においては家庭訪問調査等を要する学校外要因の調査を実施することは困難であったため、コロナ禍における授業実施方法や教員の教授活動、子どもたちの学習活動等についての情報を収集した。これらの収集データを用いて、私立学校等の高いパフォーマンスを支える要因についての考察を継続して進めている。その結果の一例を以下に記す。 これまでの分析より、全国統一試験において高いパフォーマンスを示す学校と低いパフォーマンスを示す学校の大きな差異として学習量が明らかとなったが、COVID-19の影響により、その差が拡大傾向にあることが分かった。また、教育の質に関係する教員のバックグラウンドおよび学習量における「ねじれ現象」の原因としては、校長によるリーダーシップやマネジメント、雇用形態に起因する教員の意識等が挙げられる。
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Research Products
(1 results)