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2020 Fiscal Year Research-status Report

Association between number of pain sites and nociceptive pain and neuropathic pain in community-dwelling elderly.

Research Project

Project/Area Number 19K24259
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

齊藤 貴文  九州大学, 基幹教育院, 学術研究者 (10849904)

Project Period (FY) 2019-08-30 – 2022-03-31
Keywords疼痛 / 慢性疼痛 / 侵害受容性疼痛 / 神経障害性疼痛 / 痛みの数 / フレイル / うつ症状 / 睡眠障害
Outline of Annual Research Achievements

痛みの数の増加に伴う身体的、心理的および社会的因子との関連性が明らかとなってきている一方で、慢性疼痛を症状のタイプ別に検討した疫学研究はまだまだ少ない。近年、Apkarianら(2010)は末梢器官の機能障害モデル(The end-organ dysfunction model:EODM)と中枢神経システムのプロセス変調モデル(Altered nervous system processing models:ANSPM)の2つの異なる概念モデルを紹介している。
本研究は、EODMモデルである侵害受容性疼痛とANSPMモデルである神経障害性疼痛を区別できるスクリーニングツールであるpainDETECTを用いて、痛みの数と侵害受容性疼痛および神経障害性疼痛との関連性を明らかとすることを目的とした。本研究の結果、痛みの数と慢性疼痛のタイプ別の関連性が明らかとなることで、疼痛メカニズムに基づいた治療の展開に繋がることが期待される。さらに、フレイルとの関連も明らかにしていくことで、フレイル疫学研究および介入研究にも波及させることができる。
2020年は、①痛みの数と神経障害性疼痛との関連、②痛みの数とフレイルとの関連、③痛みのタイプ(侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛)とフレイルとの関連、④痛みのタイプ(侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛)とうつ症状、睡眠障害との関連の解析を行った。
現在、①痛みの数と神経障害性疼痛との関連については日本ペインリハビリテーション学会、②痛みの数とフレイルとの関連については国際疼痛学会にて演題が採択され、今後、③痛みのタイプ(侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛)とフレイルとの関連、④痛みのタイプ(侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛)とうつ症状、睡眠障害との関連についてもエントリー予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2019年までに作成されたデータセットを用いた解析作業は順調に経過している。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により学会発表が全て延期となったが、2021年はこれまでに解析できた4つのテーマについて学会発表予定である:①痛みの数と神経障害性疼痛との関連(日本ペインリハビリテーション学会、5月)、②痛みの数とフレイルとの関連(国際疼痛学会、6月)、③痛みのタイプ(侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛)とフレイルとの関連(国際学会予定)、④痛みのタイプ(侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛)とうつ症状、睡眠障害との関連(国内学会予定)。論文化については2020年に取り組む予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により全体的に作業が遅れ2021年に持ち越しとなっている。

Strategy for Future Research Activity

本年度は、最終年度となるため、論文化に向けて、データの精査および感度解析を加え、データの精度を高めていく予定である。本年度の取り組みにより、当初の研究目的は達成され、疼痛メカニズムに基づいた慢性疼痛治療の展開へと繋げる予定である。さらに、本研究結果を踏まえ、次年度以降の研究計画の準備を進めていきたい。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の影響により学会発表、論文投稿に伴う旅費、諸経費の使用ができず2021年に持ち越しとなった。本年度は、学会発表、論文投稿を予定しているため使用予定である。また、2020年に実施できなかったデータ整備などのため周辺機器の購入、人件費の算出も予定している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2021

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] 地域在住高齢者における疼痛の数と神経障害性疼痛(侵害可塑性疼痛)の関連2021

    • Author(s)
      齊藤貴文
    • Organizer
      第25回ペインリハビリテーション学会
  • [Presentation] Relationship between the Number of Pain Sites and Frailty in the Community-Dwelling Japanese Older People2021

    • Author(s)
      Takafumi Saito
    • Organizer
      2021 IASP Virtual World Congress on Pain
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2021-12-27  

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