2022 Fiscal Year Annual Research Report
Phenomenological Research of Child Care: Taking a field of Neuvola in Finland
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19KK0003
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
浜渦 辰二 上智大学, グリーフケア研究所, 教授 (70218527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中 真生 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (00401159)
小手川 正二郎 國學院大學, 文学部, 准教授 (30728142)
池田 喬 明治大学, 文学部, 専任教授 (70588839)
川崎 唯史 東北大学, 大学病院, 特任講師 (90814731)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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Keywords | 現象学 / 子育て / フィンランド / ネウボラ / 傷つきやすさ |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため海外渡航が困難となり、研究機関を1年間延長した最終年度となった。本年度も感染は断続的に続き、もはや海外調査を諦めざるを得ないかと危惧しながら、2023年3月までのどこかで渡航できるようになることに最後の望みを賭けつつも、共同研究の比重を文献調査へと移し、論文集の刊行に力を入れることとした。2023年2月になって収まってきたのを見て、急遽3月中旬に最後のチャンスと渡航を決め、当初複数で行く計画であったが、それぞれ諸般の事情から叶わず、結局、代表者・浜渦が一人でフィールド調査のため渡航することとなった。 中は、「母性」や出産と「第一の親」との分離可能性の考察を行った他、「赤ちゃんポスト」、特別養子縁組、里親、出生前診断などの具体的な問題についても考察した。ネウボラに関する資料収集から、児童虐待や親の葛藤への対策について有効な示唆を得た。 小手川は、今年度も諸事情により渡航に参加できなかったため、先行研究を渉猟・活用して父親と子育てについて、家父長主義に抵抗するような父親の子育てはいかにして可能かを考え、父親の育児支援と接続することを試みた。 池田は、『ヘルシンキ 生活の練習』書評会(7/4)に参加、3rd Online session(2/20)で司会を務め、第5回研究会(3/27)で研究総括の報告をし、成果報告のための論考「父親の行為と責任の不一致:子育ての現象学の課題とは」を執筆した。 川崎は、「子育て罰」という概念を着想源として現象学的な記述・分析を行い、3rd Online session(2/20)で研究発表を行った。非明示的な知覚の「枠組み」という観点から記述倫理学的な考察を行ったが、枠組みという概念については関西倫理学会でも議論した。 研究成果として、研究分担者・研究協力者の各論文を集めた論文集をオンライン刊行することとした。
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Research Products
(21 results)
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[Book] レヴィナス読本2022
Author(s)
レヴィナス協会(編)、川崎唯史・中真生ほか著
Total Pages
352
Publisher
法政大学出版局
ISBN
9784588151286
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