2022 Fiscal Year Annual Research Report
水田環境の変化が大型糞虫の生息環境に及ぼす影響と糞虫食との相互関係の解明
Project/Area Number |
19KK0024
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
百村 帝彦 九州大学, 熱帯農学研究センター, 教授 (80360783)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細谷 忠嗣 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (90467944)
田川 一希 宮崎国際大学, 教育学部, 講師 (90830399)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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Keywords | 糞虫 / ラオス / タイ / 昆虫食 / ローカルマーケット |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、年度後半から新型コロナウィルス感染症の影響による海外渡航規制が減じたため、研究者全員によるラオスへの渡航を合計2回(8月および3月)行った。ともにラオスでの昆虫食のローカルマーケットでの販売状況の調査が中心としたものであり、首都の市街地と郊外の複数のマーケットにおいて観測調査をラオス国立大学のカウンターパートとともに実施した。大型糞虫類のマーケットでの販売時期は乾季にあたる2月から4月に限定されているが、2023年3月の調査でも、観察をすることはできた。 この観測調査は、ラオス国立大学への委託調査の実施状況の確認という意味合いもあった。ラオスの首都および郊外で販売されている昆虫食の実態を把握するため、マーケットで販売されている昆虫の種数・量・時期などの調査を、月に1~2回、定期的な委託調査を依頼している。今後、1年間を通した委託調査のデータの収集が終了すれば、ビエンチャンにおけるローカルマーケットでの販売昆虫の変遷など様々な情報を入手できるので、分析を進めるとともに、論文を執筆する予定である。 本科研において、最大の目的である大型糞虫類の分布域や水牛飼育との関連性に関する調査は、新型コロナウィルス感染症の影響によりほとんど実施することができず、現地視察程度で終わらざるを得なかったことは非常に残念である。大型糞虫類の分布域が人の水牛飼育や農薬の利用など、人々の生活とどのように関連しているのかについて、引き続き機会を見つけて、研究を進めたいと考える。
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Research Products
(4 results)