2023 Fiscal Year Research-status Report
Aberrant skeletal muscle-brain communication in sepsis-associated encephalopathy: Elucidating the pathogenic roles of skeletal muscle-derived exosomes
Project/Area Number |
19KK0224
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
川本 英嗣 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (20577415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀井 政孝 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (60443503) [Withdrawn]
赤間 悠一 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (40763313)
中森 裕毅 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (80815994)
池尻 薫 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (90813014)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2025-03-31
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Keywords | ミオカイン / イリシン / インテグリン / エキソソーム / PICS |
Outline of Annual Research Achievements |
骨格筋は運動・骨格筋としての機能だけでなく、内分泌機能を有する臓器として機能している。骨格筋から放出されるミオカインであるイリシンは、近年、間葉系細胞に発現するインテグリンαVβ5、αVβ1、α5β1のリガンドとして働き、骨、骨格筋、脂肪組織の代謝リモデリングに重要な役割を果たすことが分かってきた。現在まで慢性炎症におけるイリシンの免疫調節作用は報告されているが、リンパ球系インテグリンとの相互作用はまだ解明されていない。 我々は、イリシンがヒトおよびマウスのリンパ球の細胞接着をサポートすることを明らかにしてきた。また、インテグリンに対する阻害抗体のパネルを用いた細胞接着アッセイにより、イリシンを介したリンパ球の接着には、α4β1、α5β1だけでなく、白血球特異的なαLβ2やα4β7を含む複数のインテグリンが関与することを示した。β1インテグリンを発現しないマウスリンパ球系TK-1細胞は、αLβ2およびα4β7を介したイリシンへの細胞接着を示した。 さらに、イリシンは精製したリコンビナントインテグリンαLβ2およびα4β7タンパク質と結合することを証明した。 以上よりイリシンはインテグリンαLβ2およびα4β7に対する新規なリガンドであり、β1インテグリンとは独立してリンパ球の細胞接着をサポートすることが可能であると考えられた。これらの結果は、イリシンが炎症を起こした血管系において、リンパ球の接着と移動を制御する重要な役割を担っている可能性を示唆している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
イリシンがインテグリンαLβ2およびα4β7に対する新規なリガンドであり、β1インテグリンとは独立してリンパ球の細胞接着をサポートすることが可能であることを示した。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に引き続きエキソソーム上のイリシンと血管内皮細胞とのインターラクションを解析予定。
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Causes of Carryover |
(使用計画) エクソソーム表面抗原とmiRNA解析に用いる消耗品の購入に使用する予定。 (理由) 渡航費と試薬代金が当初の計画よりも少なく済んだため、次年度使用額が生じた。
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Research Products
(6 results)