2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20001004
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北岡 良雄 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (70110707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 和正 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (90109265)
木村 剛 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (80323525)
木須 孝幸 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (20391930)
伊豫 彰 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (50356523)
秋光 純 青山学院大学, 理工学部, 教授 (80013522)
大隅 寛幸 独立行政法人理化学研究所, その他部局等, 研究員 (90360825)
常盤 和靖 東京理科大学, 基礎工学部, 准教授 (60307709)
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Project Period (FY) |
2008-06-04 – 2013-03-31
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Keywords | 強相関電子物質 / 高温超伝導と反強磁性の共存 / 鉄砒素系新高温超伝導 / 新超伝導物質 / 価数の揺らぎ現象 / 磁気秩序誘起強誘電体 / NMR/NQR / 物性理論 |
Research Abstract |
6層系高温超伝導物質の研究を開始し、反強磁性秩序状態で外側の2枚IP層と内側の2枚のIP層における磁気モーメントの大きさが異なることを明らかにし、IP各層での磁気モーメントの大きさから、低ドープ域でのホール濃度を評価した。Hg系6層では、OP層のホール濃度を制御することによって、内側の2枚のIP層を理想的な超低ドープにできることを示した(北岡)。重い電子系化合物CeIr(Cd,In)5系で価数揺らぎとスピン揺らぎが協力的に働いて、不純物系であるにも関わらず、Tcを増大させることが明にした(北岡)。主量子数の大きい電子配置をとるイオンでは電子間クーロン相互作用によるペアホッピング項の多体効果によってネガティヴU相関および電荷近藤効果が生じることを数値くりこみ群の方法で示した(三宅)。昨年度に引き続き、光電子分光装置の高度化をい、Tcの低い超伝導体の測定を行い、その超伝導ギャップの直接観測に成功した(木須)。ペロブスカイトブロック層を含む新 鉄系超伝導体Ca4Al2O6Fe2As2(Tc=28K)とCa4Al2O6Fe2P2(Tc=17K)の固溶体Ca4Al2O6Fe2(As1-xPx)2の合成に成功し、組成領域0.5<x<1.0で超伝導が消失することを発見した(伊豫)。SPring-8高輝度放射光により、インターグロースの積層構造を明らかにし、5層系銅酸化物高温超伝導体のみの構造情報を抽出することによって、反強磁性と超伝導の共存状態において結晶格子は一様であることを実験的に明らかにした(大隅)。頂点フッ素5層系銅酸化物超伝導体の原料組成の最適化を図ることによってキャリア濃度がより多いTc~85K程度を有する試料でも面内で1mmを超える単結晶試料の作製が可能となった (常盤) 。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(130 results)