2008 Fiscal Year Annual Research Report
ADAM28の癌細胞増殖・浸潤・転移における作用解析
Project/Area Number |
20013040
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡田 保典 Keio University, 医学部, 教授 (00115221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 文 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60343381)
下田 将之 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70383734)
望月 早月 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80365428)
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Keywords | ADAM / 分解 / 酵素 / アポトーシス / フォンビルブラント因子 / 転移 / 腎癌 |
Research Abstract |
ADAM(a disintegrin and metalloproteinase)遺伝子ファミリーメンバーの中でも、ADAM28はヒト癌細胞の増殖・浸潤・転移に関わることが注目されている。本研究課題では、酵母twohybrid法によりADAM28がvWF(von Willebrand factor)と結合することを示し、リコンビナントADAM28はvWFへの結合能を有するのみならずvWFを2か所で切断し、その分解活性はvWF分解酵素として知られているADAMTSl3とは異なることを明らかにした。また、ADAM28非発現性癌細胞株をvWFとインキュベートするとアポトーシスに陥り、高発現細胞株ではアポトーシスが抑制されることを示した。さらに、GFPとルチフェラーゼを発現するAD側28高発現癌細胞株を樹立し、NOD/SCIDマウス尾静脈内注入後の肺転移をルチフェリン投与後のイメージングにより検出できる系を確立した。一方、ヒト腎癌においては、淡明細胞癌においてヘパラナーゼ発現が高値であり、その発現レベルは、腫瘍の病期、遠隔転移、組織学的悪性度と相関し、予後因子となることを明らかにした。さらに、淡明細胞癌はRANKL(Receptor activator of NF-k B ligand)を高発現し、その発現が腎癌の病期や遠隔転移と相関することを示すとともに、リコンビナントIUNKLが淡明細胞癌株の浸潤を亢進することを実験的に明らかにした。
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Research Products
(2 results)