2012 Fiscal Year Annual Research Report
ナノゲルを基盤とした新規ドラッグデリバリーシステムの開発
Project/Area Number |
20240047
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
秋吉 一成 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90201285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 晋一 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50444104)
森田 育男 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60100129)
佐々木 善浩 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90314541)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | ナノゲル / 多糖 / ドラッグデリバリー / タンパク質デリバリー / 核酸デリバリー |
Research Abstract |
本研究では、申請者らが独自に開発した自己組織化ナノゲル法をさらに発展させ、高機能性ヒドロゲルバイオマテリアルの開発と医療応用を目的とする。具体的には、標的指向性を有するナノゲルの設計と細胞内タンパク質・核酸デリバリーのための新規刺激応答性ナノゲルキャリアの設計、開発を行う。また、ナノゲルを集積した複合ナノ微粒子やマイクロ微粒子、多重の刺激でナノゲルが放出しえるような多段階徐放性ナノゲル架橋ヒドロゲルやナノゲルシート膜を設計し、再生医療での新規機能性徐放バイオマテリアルとしての応用を図る。 1)クリック反応を用いた機能性会合性高分子の設計、ナノゲル形成と機能:クリック反応を用いた新規コレステロール置換多糖を合成する手法を確立し、これまでと同様のナノゲルを形成することを明らかにした。また、スペルミン基を導入した核酸キャリアーを合成し、従来のナノゲルよりも優れた遺伝子導入キャリアであることが明らかになった。 2)光重合法を利用したナノゲル架橋マテリアルの設計と機能:アクロイル基を有するナノゲルと重合性基を有する2官能性ポリエチレングリコール誘導体を光重合開始剤により共重合し、新規ナノゲル架橋ハイブリッドゲルを合成することに成功した。さらにゲルへのタンパク質の封入と徐放制御が可能であることを明らかにした。 3)ビタミンB6置換多糖によるタンパク質架橋ナノゲルの機能:このビタミンB6置換多糖と酵素(炭酸脱水素酵素)からナノゲルを形成させることで、その酵素が熱安定化される事が明らかになった。また、ビタミンB6置換多糖に細胞親和性基を導入することで、細胞内タンパク質デリバリーキャリアとして機能しえることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)