2008 Fiscal Year Annual Research Report
労働者におけるストレス対策を通じたうつ病の第一次予防に関する研究
Project/Area Number |
20240062
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川上 憲人 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 教授 (90177650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島津 明人 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80318724)
宮本 有紀 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10292616)
森 俊夫 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80210128)
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Keywords | ストレスマネジメント / 無作為化比較試験 / 産業保健 / 生理指標 / 産業保健心理学 |
Research Abstract |
本年度研究では、ストレス対策プログラムの開発を行った。 1.労働者を対象とした個人向けプログラムの開発では、労働者を対象とした個人向けプログラムの効果評価研究のメタアナリシスを実施し、個人向けプログラムを開発した。開発にあたっては、国内の認知行動療法の専門家の助言を得ると同時に、海外(オランダ)の研究者グループおよび関連領域の専門家によるレビューを受けた。 2.職場環境改善を通じたストレス対策プログラムについては、職場環境改善を通じたストレス対策の効果評価のメタアナリシスを実施し、「職場環境改善のためのメンタルヘルスアクションチェックリスト」を修正したアクションチェックリストを作成した。 従業員約2千人の調査対象事業場を選定し、調査実施のための交渉を行った。事業場の従業員を同数ずつ職場単位で介入群と対照群に無作為に割り付け、介入研究の準備を行った。 効果評価指標の測定のために、質問票を作成し、予備調査を実施した。WHO統合診断面接調査(CIDI)により調査を行う面接員(20名程度)の訓練(5日間)を実施した。また効果評価測定を簡便に行うためにCIDIをWebに移植し、Web-CIDIうつ病セクション版を開発し、予備的検討を行ってその実行可能性、妥当性を検討した。Web-CIDIはうつ病セクション版は高い感度と特異度でDSM-IV大うつ病を判定でき、かつ利用した従業員の感想からもその実効性が示された。 以上から次年度におけるベースライン調査および介入の実施の準備が整った。
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Research Products
(3 results)