2010 Fiscal Year Annual Research Report
労働者におけるストレス対策を通じたうつ病の第一次予防に関する研究
Project/Area Number |
20240062
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川上 憲人 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90177650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島津 明人 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80318724)
宮本 有紀 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10292616)
森 俊夫 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (80210128)
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Keywords | ストレスマネジメント / 無作為化比較試験 / 産業保健 / 生理指標 / 産業保健心理学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、わが国の一般労働者集団を対象として、うつ病を中心とした気分障害・不安障害の第一次予防(発症予防)における個人向けアプローチと職場環境改善アプローチとを組み合せたストレス対策の有効性を、2.5年間の大規模な無作為化比較試験によって評価する。アウトカムとして、ストレス関連生理指標および仕事のパフォーマンスも評価する。また副次的な目的として、上記ストレス対策の効果が遺伝素因(セロトニントランスポーター遺伝子多型など)によって異なるかどうかを検証する。 平成22年度は、介入を継続し、効果評価のためのweb面接および質問票による第2回フォローアップ調査を実施した。一部対象者から血液サンプルを収集し、血清総、HDLおよびLDLコレステロール、中性脂肪、DHEA-S、IL-6、s-IL-6、C反応プロテイン、HbAlc)の測定を行なった。また5-HTTLPR多型他の遺伝子解析を実施した。少数の対象者に光トポグラフィーによる前頭前野機能の評価を実施した。 中間解析により、介入の効果が不十分であることが推測されたため、より効果的な介入プログラムを追加することとし、研究計画を一部変更してその開発を行い、e-ラーニングによる個人向けストレスマネジメントの新しいプログラムをほぼ完成した。
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Research Products
(1 results)