2011 Fiscal Year Annual Research Report
居住地域環境が日常身体活動・行動に及ぼす影響に関する調査研究
Project/Area Number |
20240063
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
李 廷秀 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60292728)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅見 泰司 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10192949)
|
Keywords | 社会医学 / 情報工学 / 行動科学 / 生態学 / 地域環境 / 居住環境 / 生活習慣 / 身体活動 |
Research Abstract |
下記の研究基盤整備を行いながら、地方都市在住民を層化無作為抽出し、居住地近隣環境ならびに日常生活行動に関する調査を行った。さらに、都内住民調査を並行して行い、居住地近隣環境と日常生活行動との関連について検討するためのデータベースを作成した。 (1) 公開されている地域ベースの統計データの種類は多岐にわたり、それぞれの統計表で扱われる個々の項目に広範囲のデータが含まれていることから、研究上必要となるデータを特定することは容易ではない。そこで、市区町村を単位とする集計データを整理・加工・作成を行い、研究の対象とする項目と内容を一覧性のある形式で示すことで、検索しやすくした。また、出典の異なるデータの統合化にあたり、市区町村コードが付与されていない地域については市区町村コードを割り当てることにより、地域間およびデータ間の相互参照を可能にした。 (2) 地方都市A市に居住する20~80歳の住民の5%(5,002人)を居住地区・年齢・性別層化無作為抽出し調査を行った。郵送法による住民調査は回収割合が低く、回答住民に偏りが生じうることから、自治体の協力のもとに調査時期を調整するとともに、留め置き回収法にて行った。調査票回収割合は91.4%(4570人)、有効回答割合は88.4%(4421人)であった。同時に調査地域別の客観的環境の計測をも行い、調査データの入力ならびにクリーニングを行った。都内の住民調査は9~10月、1~2月に、調査票による調査、加速度計を用いた身体活動の測定とともに、居住地近隣環境の計測をGISを用いて計量した。 (3) 本研究の研究成果ならびに研究方法を広く利活用してもらうために、本研究のホームページを作成し、関連学会・研究会・研究者メーリングリスト等を通じて周知・公表を行った。 URLは、http://www.ethps.m.u-tokyo.ac.jp/HPS/である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の調査対象地域自治体の協力を得た上で、調査方法を留め置き訪問回収調査にするために、調査時期の見直しを行った。これにより、本研究の目的を偏りなくより正確に評価できることが期待できるものの、やや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に比べるとやや遅れているので、それに対応するための研究協力者を増やした。
|