2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20241055
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大澤 良 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (80211788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津村 義彦 森林総合研究所, 森林遺伝研究領域, 室長 (20353774)
鷲谷 いづみ 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (40191738)
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Keywords | サクラソウ / 適応的遺伝子 / ESTマーカー / QTL解析 / 遺伝子連鎖地図 / アソシエーション解析 / 異型花柱性 / ESTマーカー |
Research Abstract |
野生サクラソウを対象として、QTL解析および発現遺伝子情報であるEST情報に基づくマーカーによるゲノムワイドな探索によってサクラソウの持つ適応的遺伝子を同定することを目的としてESTマーカーおよびSSRマーカーの開発、連鎖地図作製、それらに基づく量的形質遺伝子解析による適応的遺伝子の同定ならびに各地での個体群構造の把握を行った。集団の存続に影響を与える異型花柱性についてQTL解析を進めるため、ESTマーカーおよびSSRマーカー数を増やし、連鎖地図の充実を図った。2960のunigene elementを同定した。近縁種であるPrimula valgarisのS遺伝子座との同一性が認められるelementを見出すことができた。これらにより異型花柱性関連QTLを高い精度で把握することが可能になった。また、20個のSSRマーカーと40個のSNPSマーカーを開発し、これらが国内野生集団の多様性解析に使用可能であることを明らかにし、EST-SSRマーカーによる多様性程度はSSRマーカーより低くなることを示した。さらに、56種の園芸品種の多型解析を行い、対立遺伝子多様度が野生集団より低く、園芸化の過程ではびん首効果が働いたことを明らかにした。EST-SSRマーカーを用いて国内6集団による出芽期や開花期など適応関連形質についてのアソシエーション解析を行い、適応関連遺伝子領域の同定およびそれに基づく個体群構造解析を行っているところである。
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Research Products
(8 results)