2010 Fiscal Year Annual Research Report
倉富勇三郎日記研究-IT応用新研究支援ツールの導入による全文翻刻と注釈の作成
Project/Area Number |
20242017
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永井 和 京都大学, 文学研究科, 教授 (40127113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桂川 光正 大阪産業大学, 人間環境学部, 教授 (30177422)
LEE Sung Yup 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (50378882)
佐野 方郁 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 准教授 (10403205)
小山 俊樹 帝京大学, 文学部, 講師 (90454503)
三川 譲二 舞鶴工業高等専門学校, 人文科学部門, 教授 (40259891)
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Keywords | 倉富勇三郎日記 / 倉富勇三郎 / 枢密院 / 宮中 / SMART-GS |
Research Abstract |
予定より遅れたが、倉富勇三郎日記の第1巻(大正8、9年分)を国書刊行会から刊行することができ、研究目標の達成に大きく踏み出すことができた。刊行された第一巻は、日記本体だけで、A5版2段組で、852頁におよぶ大部となり、これに永井執筆による解説と年譜、さらに人名索引をつけて、全体で930頁となった。時間がかかったのは、分量が膨大で、かつ原文の文字が読みにくいからではあるが、翻刻がすんでからも、原文にはほとんどつけられていない句読点の処理や、漢字の異体字の処理などに方針が定まらなかったからであり、さらに日記には無名の人物が多く登場することもあり、正確な人名注をほどこすのに時間がかかったためである。しかし、第1巻の刊行は学界のみならず出版界においても注目すべき成果とみなされ、少なからぬ新聞、雑誌で言及された。 第2巻はすでに1921年分が印刷にまわり、初校の段階である。1922年分も最終チェック中で、それが終われば印刷にまわされる。第3巻分については翻刻がほぼ終わっている。 研究面では、研究分担者のLee Sung Yupが、李太王の諡号・陵号・建碑問題の研究を進め、倉富勇三郎日記を史料として活用した。
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Research Products
(6 results)