2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20242020
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
渡邊 昭子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (20293144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 明代 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 准教授 (70363950)
秋山 晋吾 一橋大学, 社会学研究科, 准教授 (50466421)
姉川 雄大 千葉大学, 普遍教育センター, 特任教員 (00554304)
飯尾 唯紀 北海道大学, スラブ研究センター, 共同研究員 (80431352)
戸谷 浩 明治学院大学, 国際学部, 教授 (00255621)
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Keywords | 西洋史 / 東欧 / ロシア / 史学史 / 国際研究者交流 / データベース |
Research Abstract |
引き続き東欧ロシア史学史に関する基礎的な研究史料の調査、収集、分析をおこなうとともに、各自の専門領域の研究史に関する調査をおこなった。同地域の史学史研究の基本文献であるニーデルハウゼル・エミル『東欧ロシア史学史』を翻訳し読解しつつ、同書で言及されている文献の調査を進めた。ハンガリーにおいて本テーマに詳しい研究者から助言も得た。文献調査に向けて、本年度はセルビア史、スロヴェニア史、クロアチア史、ブルガリア史、チェコ史、ロシア史を専門とする協力者をそれぞれ現地に派遣し、国立図書館や研究所等で文献調査を進めた。これと並行して、代表者と分担者がハンガリーおよび担当地域に赴き、調査をおこなった。調査結果は全体研究会で報告し、検討した。本年度は二回の全体研究会を開催し、個別の調査結果の報告および検討をおこなうとともに、本研究の公判に向けて東欧ロシア史学史全体に関わる概念や用語の整理も進めた。また、旧ユーゴスラヴィア地域の歴史の専門家とともに、同地域の歴史叙述に関わる問題を議論するための分科会も開催した。このようにして本年度は、昨年度までに収集したものに加え、主なものとしでブルガリア史1150、チェコ史404、ロシア史54、セルビア史184の文献に関する情報を整理することができた。これらの文献情報は、今後のデータベース作成の基本データとするために電子化して研究分担者間で共有可能にし、『東欧ロシア史学史』の翻訳に注の形で組み込んだ。この翻訳および文献情報の整理により、最終年度である来年度に本研究成果を公表する準備を進めた。
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Research Products
(10 results)