2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
A cross cultural study on the community of inquiry in the research lessons of mathematics.
Project/Area Number |
20243039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Education on school subjects and activities
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
FUJII Toshiakira Tokyo Gakugei University, 教育学部, 教授 (60199289)
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Project Period (FY) |
2008 – 2012
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Keywords | 数学教育学 / 授業研究 / 集団思考 / 比較文化的研究 |
Research Abstract |
本研究の目的は、算数・数学科における「研究授業」の役割と機能を「集団思考」の質に焦点を当てて明らかにすることである。 わが国の「授業研究」およびその中で中核となる「研究授業」は、近年、急速に海外に普及してきているが、その質が問題となってきている。実際、算数・数学科においては、「研究授業」において、確かにわが国で望ましいとされる問題解決型の授業展開となっているが、そこでの「集団思考」の場面が形骸化し、思考が深まっていない実態が見いだせる。そこで、本研究では、わが国の「授業研究」及び「研究授業」に関心の高い米国と、わが国の算数・数学科の授業の特長を「集団思考」とみているオーストラリアの研究者を海外共同研究者とし、異文化の光の元で「研究授業」における「集団思考」の質にメスを入れていく。このことにより、「研究授業」における「集団思考」の質を左右する要因が解明され、海外においてより良い「研究授業」を行う上でも示唆が得られよう。 (1)国内の「授業研究」における「研究授業」および「研究授業」後の研究討議会の実態を解明するために、ビデオによる映像及び音声データ、教師へのインタビュー、ノートや板書などの各種データの収集・分析を行う. (2)国外のLesson Studyにおける「研究授業」および「研究授業」後の研究討議会の実態を解明するために、ビデオによる映像及び音声データ、教師へのインタビュー、ノートや板書などの各種データの収集・分析を行う。 (3)国外において、「研究授業」を問題解決型授業として実施し、その実際を観察し、「集団思考」の様相を分析する。
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Research Products
(5 results)