2009 Fiscal Year Annual Research Report
桁端部における耐震・免震機能部材間の連成を考慮した高架橋の耐震性評価
Project/Area Number |
20246077
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
北田 俊行 Osaka City University, 大学院・工学研究科, 客員教授 (30029334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 邦征 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70216307)
平野 廣和 中央大学, 総合政策学部, 教授 (80256023)
小野 潔 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (60324802)
山口 隆司 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (50283643)
頭井 洋 摂南大学, 工学部, 教授 (30236062)
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Keywords | 高架橋 / 桁端部 / 耐震・免震設計 / 耐震性評価 |
Research Abstract |
免震橋梁の桁端部に設置される耐震・免震機能部材の振動時の挙動や数値解析への高精度なモデル化に必要な,各種機能部材の性能の定式化に必要な性能検証実験と解析プログラムの機能向上,および模型実験の実施に関連して,以下の研究を実施した. ・ 次年度に実施する詳細な高架橋の数値シミュレーションに向けて,各種耐震・制振・免震部材の設計法と組み合わせ法・効果に関する資料を整理し,対象とする橋梁構造を再設定した. ・ 鋼製フィンガージョイントの維持管理状態,ならびに鉛直支持,水平耐力を載荷実験結果に基づき明確にし,フィンガージョイントおよびフィンガージョイントのノックオフ化が免震橋の地震時挙動に及ぼす影響を明確にした. ・ 鋼製べローズを用いて上部構造間を半剛結に連結する高架橋の制振設計コンセプトを提示し,および半剛結連結の効果を,鋼製ベローズの要素実験および数値シミュレーションにより明確にした. ・ 曲げモーメントと軸力を受ける部材の中で,これまで研究例が少ない,トラス橋の弦材のような軸力が卓越して作用する部材への,軸力の繰返し作用およびそれによる部材の座屈挙動を,部材を対象とした載荷実験,および格点部による部材の変形拘束に着目したトラス橋全体を対象とした数値解析により明確にした. ・ 鋼床版の振動特性と損傷との相関に着目して,高架橋の上部構造の地震時および常時の振動性状が損傷発生の一因である可能性を示唆した. ・ 小型振動台実験の結果に基づく鋼製橋脚の耐震性能評価の有効性を,載荷実験および数値解析を比較し明確にした.
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Research Products
(11 results)