2010 Fiscal Year Annual Research Report
液中プラズマ放電による合金ナノボールの創製と機能性発現のための物性測定
Project/Area Number |
20246094
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡辺 精一 北海道大学, 大学院・工学研究院, 教授 (60241353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷津 茂男 北海道大学, 大学院・工学研究院, 助教 (40111158)
西口 規彦 北海道大学, 大学院・工学研究院, 教授 (40175518)
三浦 誠司 北海道大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (50199949)
安住 和久 北海道大学, 大学院・工学研究院, 教授 (60175875)
坂口 紀史 北海道大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (70344489)
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Keywords | ナノボール / プラズマ放電 / 強非平衡系科学 / 電子顕微鏡 / ナノ粒子 / 液中プラズマ |
Research Abstract |
本研究の目的は,グロー放電による液中プラズマ利用の新規金属ナノボールの製法【Y.Toriyabe et.al "Controlled formation of metallic nano-balls during Plasma electrolysis",Applied Physics letters,2007:渡辺精一ら,特願2007-034698「導体微粒子を製造する方法」】を活用し,各種金属と合金材料を出発原料としたナノボール創製研究と機能物性発現の物性解析評価,および作製したナノ粒子を利用した新規機能材料の開発基礎のための材料設計を行うことである. ・ナノボール作製・評価チーム: 金属ナノボールを出発原料とした新規焼結合金の開発を行うため単体金属についても作製した.昨年度発見した新たなナノ表面改質化に向けたグロー放電制御のための基礎研究を行った. ・理論解析チーム: ナノボールの物性,プラズマ制御.生成機構解明,相安定性の調査を行うために実験チームとの連携をとりながらナノボールに関する理論解析を行った. ・ナノボール物性測定チーム,電子顕微鏡その場実験チーム: 電子顕微鏡を用いてナノボールの組織観察とその場物性実験による機能物性発現評価を行った. ・ナノボール利用機能材料開発チーム: 合金および半導体を含むナノボールを出発原料とした新規材料設計を行った.また,レーザーを利用したナノボールのパターン配列と光特性の評価を行った.新規機能表面の創製を行い知財権取得,論文化を行っている. 以上を総括するに、ナノボール作製に関する基本的なノウハウの確立を終え、その後のデバイス化に着手できた。レーザーによるナノボール配列化やグロー放電による表面ドットなど当初計画した以上の成果が得られた。 これらに関する、成果発表や知財権の取得についても現在かなり進んでおり、新たな学理創出としての展開が実施できている。
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Research Products
(20 results)