2008 Fiscal Year Annual Research Report
歴史的建造物由来古材の材質評価データベースと海外研究協力ネットワークの構築
Project/Area Number |
20248020
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川井 秀一 Kyoto University, 生存圏研究所, 教授 (00135609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 淳司 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (40183842)
矢野 浩之 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (80192392)
梅澤 俊明 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (80151926)
梅村 研二 京都大学, 生存圏研究所, 助教 (70378909)
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Keywords | 歴史的建造物 / 古材 / 経年変化 / データベース / 材質評価 |
Research Abstract |
1. 歴史的建造物由来古材の調査と収集・保存 ・二条城、島原角屋等歴史的建造物由来古材を259点収集・保存し、樹種を同定した。 ・生存圏研究所材鑑調査室の収納庫を拡張整備した。 2. 歴史的建造物由来古材のデータベース構築 ・収集した歴史的建造物由来古材のデータベースを追加充実した。 ・材形成年代を年輪年代法と放射性炭素同位体法で確定した(ヒノキ材)古材試料について物理的特性、力学特性、化学特性等を調べ、木材の経年変化について考察した。 ・熱処理木材の色等材質変化を調べ、古材との比較検討によって経年変化のメカニズムを考察した。 ・研究成果を内外の学会において、論文5件,研究発表11件、書籍1件として公表した。 3. 国際的研究協力ネットワークの構築 ・EU諸国における木質科学と文化財保存修復学分野の共同研究COST・IEO601に招かれ、講演を行うと共に、域外準メンバー機関として今後の参加を承認された。 ・日本、韓国、中国による東アジア文化財保存修復学会の設立発起人として寄与した ・IAWPS2008(Harbin)において中国・台湾の国際木文化学会の候文淋氏と会談し,2011年開催予定の国際学会"International Symposium on Wood Culture and Science, Kyoto"に関して協働することに同意を得た。
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Research Products
(5 results)