2008 Fiscal Year Annual Research Report
環境疾患-環境改変にともなう感染症出現機構の解明-
Project/Area Number |
20249007
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
那須 正夫 Osaka University, 薬学研究科, 教授 (90218040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 達也 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (80144517)
谷 佳津治 大阪大谷大学, 薬学部, 准教授 (50217113)
岩本 朋忠 神戸市環境保健研究所, 微生物部, 技術職員 (70416402)
山口 進康 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (20252702)
馬場 貴志 大阪大学, 薬学研究科, 助教 (20423121)
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Keywords | 環境改変 / 感染症 / レジオネラ / 非結核性マイコバクテリウム / 水環境 / ゲノム情報 / 遺伝子型 |
Research Abstract |
微生物学と疫学、バイオインフォマティクスを総合し、環境改変にともなう感染症の出現機構を解明することを大目的として、非結核性マイコバクテリウムおよびレジオネラをモデル微生物として、以下の研究を行なった。 1)水環境の改変と感染症発生の関係について、論文を中心とした調査を行なった。 2)水環境および生活環境における非結核性マイコバクテリウムの動態解析を行なうために、定量的PCRの条件を検討し、生活環境中の淡水を対象として、その現存量の測定を開始した。その結果、浴槽水ではM.avium、洗面台ではM.kansasiiが多い傾向が見られた。家庭内における非結核性マイコバクテリウムの分布は、水を使用する環境によって変化する可能性が見出された。 3)生理活性をもつマイコバクテリウムをシングルセルレベルで迅速に検出するために、蛍光二重染色法を作成した。 4)機器分析法を用いたマイコバクテリウムのタイピング法の検討を開始した。 5)データベース上に公開されているマイコバクテリウム標準株のゲノム情報を分子進化系統樹解析法などを用いて解析するために、数種のマイコバクテリウムのゲノムを対象として、解析方法の検討を進めた。 6)gyrB遺伝子を対象とした変性剤濃度勾配ゲル電気泳動法を検討した結果、増殖している細菌を本方法により選択的に同定することができた。
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Research Products
(7 results)