2012 Fiscal Year Annual Research Report
NeK2を標的にした包括的癌治療法の開発とそのトランスレーショナルリサーチ
Project/Area Number |
20249062
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Research Institution | 愛知県がんセンター(研究所) |
Principal Investigator |
二村 雄次 愛知県がんセンター(研究所), その他部局等, 名誉総長 (80126888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 力 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍病理学部, 研究員 (60303632)
梛野 正人 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20237564)
横山 幸浩 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80378091)
國料 俊男 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60378023)
千賀 威 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80419431)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | Nek2 / 分子標的治療 / トランスレーショナルリサーチ |
Research Abstract |
Nek2の基礎的研究と臨床病理学的研究:胆管癌症例数を増やして100例に対してreal time PCRによるNek2の発現の検討を行ない、Nek2の発現と術後生存期間との関連性について検討した 。Nek2の発現は正常部と比較して癌部で上昇しており、発現の亢進した症例に予後不良の傾向があったが有意差を認めなかった。 Nek2 siRNAの局所投与時の血中移行に関する検討: Nek2 siRNAをラット血清に投与し、各濃度(0-500μM)に調整し、血清中のNek2 siRNAをノーザンブロッティング法にて測定した。Nek2 siRNAの同定は1μMまで可能であり、濃度依存性を認めた。standard exposureではNek2 siRNAは同定できなかったため、long exposureによる検討を行なった。Nek2 siRNA(500μM)をラット皮下に投与し、投与後経時的(5, 15 ,30, 60 min)に採血を行ない、各時間での血清中のNek2 siRNAをノーザンブロッティング法にて測定した。Nek2 siRNAの血中移行は投与後15minで最高となり、0.2μM(投与量の0.04%)以下であった。またNek2 siRNAの多くは分解されており、投与後60minにてほぼ消失していた。 Nek2 siRNA包括的分子標的治療法のトランスレーショナルリサーチ:名古屋大学倫理委員会により膵癌手術不能症例に対するNek2 siRNAの局所投与によるトランスレーショナルリサーチとして承認され、現在GMP基準のNek2 siRNAを作成している。GMP基準のNek2 siRNA完成後、Nek2 siRNAのヒトへの投与を開始し、その安全性および有効性を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] Nek2 siRNAの非臨床試験と臨床応用
Author(s)
國料俊男,横山幸浩,江畑智希,菅原 元,高橋 祐,伊神 剛,,深谷昌秀,上原圭介,板津慶太,吉岡裕一郎,梛野正人
Organizer
第67回 日本消化器外科学会総会
Place of Presentation
富山国際会議場(富山)
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