2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20249082
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
野口 俊英 Aichi Gakuin University, 歯学部, 教授 (50014262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 利男 理化学研究所, 応用システムバイオロジー研究チーム, 副チームリーダー (00311340)
森田 英利 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (70257294)
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Keywords | メタゲノム解析 / 口腔細菌叢 / 歯周病関連細菌 / 歯周炎 / 16SrRNA遺伝子解析 / ゲノムDNA抽出 / 歯肉縁上プラーク / 歯肉縁下プラーク |
Research Abstract |
平成20年度は、愛知学院大学歯学部附属病院にて健常者5名から歯肉縁上プラーク、歯周炎患者7名からそれぞれ歯肉縁上プラーク、歯肉縁下プラークを採取した。 麻布大学において、アクロモペプチターゼ(純品)・リゾチームによる溶菌法を確立し、健常者1名、慢性歯周炎患者2名のサンプルからゲノムDNAを精製した。それらすべてのサンプルについて、検鏡により99.9%以上の溶菌を確認した。 理化学研究所において、各サンプルDNAについてPCR増幅サンプルの直接シークエンス法により16SrRNA解析を行い、各歯周プラークに多く群生する細菌群を検出し、過去の知見・文献との比較により、メタゲノムDNAサンプルがターゲットとする既知微生物群を含んでいることを確認した。全DNAサンプルに対し全ゲノム増幅処理行ない、増幅DNAを用いて次世代シークエンサ、454(Roche)によるDNA配列決定を行った。2サンプルについては、DNA配列から検出された微生物群が16SrRNA解析の結果と一致することを確認した。 今後全サンプルのDNA配列データを用いて、歯周表面・内部各サイト間の微生物群の差異、また健常者と歯周病患者間の差異を解析する予定である。さらに、同メタゲノム解析結果を基に、歯周病に関連すると考えられる要因を推定し、検証実験を行う。
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