2009 Fiscal Year Annual Research Report
小児医療における病院/在宅/地域/をつなぐ高度実践看護師クリニックのシステム構築
Project/Area Number |
20249085
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
片田 範子 University of Hyogo, 看護学部, 教授 (80152677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
及川 郁子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (90185174)
中野 綾美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (90172361)
三宅 一代 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (50364047)
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Keywords | 高度実践看護師 / 小児看護専門看護師 / 小児医療 / 在宅支援体制 / 高度実践看護師クリニック |
Research Abstract |
本研究は、看護系大学と臨床が連携し、近年の小児科医療の不足や小児医療の課題となっている現象に対し、現小児看護専門看護師(Certified Nurse Specialist,以下CNS)の役割や職責を現法の中で広げ、独立した高度実践看護師クリニック(仮)を現医療体制に位置づけ、効果を検証することである。 本年度は、新型インフルエンザが全体会議前日に神戸で発生したことにより計画していた会議を中止し、その結果、研究実施計画時期が約3ヶ月繰り上がっている状況である。しかし、計画に修正を加え今年度以下の点を実施した。ICT環境の整備:セキュリティーのため個人PCの整備を計画していたが、全国各地で活動しているCNSの旅費や時間の節約、効率の面でも、遠隔会議システムを充実することが優先課題であると考えられた。そこで、遠隔会議システムの充実に力を入れ、遠隔会議システムを用いた研究者会議を3回実施した。今後は全国各地で活動しているCNSが効率よく活用できるよう、遠隔システムの拠点を増設するなど充実を図る予定である。ケアモデルの検討と作成:全体会議を2回実施し、各CNSのニーズ調査によって施設及び患者のニーズが明確になる中で、施設と活動の状況が異なることから、全体としてモデル化したものを導入するのではなく、それぞれの場で実践を行い、その中で共通した部分をモデル化する方向に修正を行った。また、APN教育に精通した外国人講師を招聘し、APN研修(小児のフィジカルアセスメント、クリニック設立に関しての具体的な講義)及びコンサルテーションを行ったことで、問題や対象を単一に絞り実践を行う方向性が見いだされ、活動内容の整理とAPN活動のイメージ化につながった。全体会議および講演会・コンサルテーションの内容を基に、各CNSが独立した高度実践看護師のクリニック開設に向けて実践するプロセスモデルを研究分担者と共にチームで検討中である。また、CNSの実践に関しては、それぞれの大学や施設においての倫理審査を受け、5月以降に実践予定である。今後CNSの実践能力を上げるため、APN研修プログラムの実施を予定している。
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