2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20300069
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
加藤 宏明 独立行政法人情報通信研究機構, ユニバーサルコミュニケーション研究所多感覚・評価研究室, 主任研究員 (20374093)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 知覚認知学習 / 音声言語情報処理 / 聴覚 / 時間的側面 / 韻律 / 音声言語習得 / 国際情報交換 / 大韓民国:豪州:アメリカ |
Research Abstract |
本研究の目的は,音声の韻律的側面の知覚について人間が内的に行う処理を模擬した計算アルゴリズムを構築し,それを利用して第二言語習得を支援することである。より具体的には,リズムやテンポなどの時間構造と基本周波数の時間変化パターンを対象に,学習者の発話の良し悪しを客観的に評価するしくみを提供する。 平成24年度は,研究期間の最終年度にあたるため,成果の取りまとめとその発表,広報に注力した。前年度までの研究活動により得た知見と構築した音声データベースを基に,韓国語話者の日本語学習者を対象として,学習者が発話した日本語音声の時間構造を客観的に評価する指標を導くアルゴリズムを試作し,その効果を検証した上で学会にて発表した。中でも,日本音声学会全国大会における発表は,人の聴知覚特性を考慮した評価指標を提案し,その有効性を示したことで特に注目を集め,同大会の優秀発表賞を受賞した。その他の特筆すべき事項は以下のとおりであった。 慶応大学言語文化研究所大津研究室(9月),日本音響学会関西支部(12月)からそれぞれ招かれ,本研究の成果に基づく講演を行う機会を得た。人が音声の韻律的特徴を聞きとる仕組みを解明・理解するための基盤的研究によって,第二言語習得支援をはじめとする実社会での需要がいかに満たされ得るかを解説した。いずれも,大学院生を中心とした若手の研究者を対象とした講演であり,最終年度にこのような今後につながるかたちでの効果的な情報発信ができたことは幸運であった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)