2008 Fiscal Year Annual Research Report
MRI四次元解析による深部筋収縮動態の評価および深部筋トレーニングの効果検証
Project/Area Number |
20300228
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
市橋 則明 Kyoto University, 医学研究科, 教授 (50203104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪山 直生 京都大学, 医学研究科, 教授 (90261221)
池添 冬芽 京都大学, 医学研究科, 助教 (10263146)
建内 宏重 京都大学, 医学研究科, 助教 (60432316)
大畑 光司 京都大学, 医学研究科, 講師 (30300320)
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Keywords | 深部筋 / 超音波 / 高齢者 / 筋萎縮 |
Research Abstract |
身体の深層に位置する深部筋は、関節を安定化させるのに重要な役割を担うとされている。我々が日常生活において、スムーズに動作を遂行したり、姿勢保持や動作を安定して行うためには、この深部筋を適切に収縮させることが必要とされている。しかしながら、安定した歩行動作や立位姿勢保持などに必要な体幹や股関節周囲の深部筋に関しては、未だ十分に解析されていない。 本研究の目的は、4次元MRI解析装置、超音波診断装置、3次元動作解析装置を用いて、体幹・下肢の深部筋の収縮動態を評価し、1)筋萎縮が起こりやすい筋および深部筋機能が動作能力に及ぼす影響を明らかにすること、2)深部筋の活動状態や加齢による萎縮が立位姿勢や歩行動作にどのように影響しているかを明らかにすること、3)動作能力向上を目指した深部筋トレーニングプログラムを考案し、深部筋トレーニングの有効性について、深部筋機能や姿勢の安定性・動作能力へ及ぼす影響から多角的に検証することである。 本年度は・若年者と高齢者の体幹、下肢筋の筋厚を詳細に測定・分析した。歩行が自立している後期高齢者では、腹筋群においては腹横筋よりも内腹斜筋および外腹斜筋の低下率が大きい値を示した。背筋群においては多裂筋よりも広背筋の低下率が大きかった。股関節周囲筋においては、大腰筋の低下率が大きかった。膝・足周囲筋ではヒラメ筋よりも大腿四頭筋の低下率が大きかった。これらの結果より、歩行が自立している後期高齢者では、腹横筋、多裂筋、ヒラメ筋といった深部筋の筋厚は加齢によっても低下率が小さく、維持されていることが明らかになった。
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Research Products
(3 results)