2009 Fiscal Year Annual Research Report
MRI四次元解析による深部筋収縮動態の評価および深部筋トレーニングの効果検証
Project/Area Number |
20300228
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
市橋 則明 京都大学, 医学研究科, 教授 (50203104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪山 直生 京都大学, 医学研究科, 教授 (90261221)
池添 冬芽 京都大学, 医学研究科, 助教 (10263146)
建内 宏重 京都大学, 医学研究科, 助教 (60432316)
大畑 光司 京都大学, 医学研究科, 講師 (30300320)
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Keywords | 深部筋 / MRI / 股関節 / 筋活動 |
Research Abstract |
平成21年度は、MRIを用いて股関節深部筋の収縮動態を評価すると共に、動作中の深部筋の筋断面積および筋厚を測定し、筋断面積、筋厚から筋活動を推定できるか否かを検討した。対象は、健常成人9名(男性6名、女性3名)とした。仰臥位にて股関節軽度屈曲位での下肢伸展挙上(SLR)、側臥位にて股関節外転0゜での外転及び、腹臥位にて股関節伸展0゜での下肢伸展の等尺性最大筋力(MVC)を測定した。筋断面積の測定には、1.5TのMRI装置を用いた。1)SLR軽度屈曲位、2)側臥位の姿勢で股関節外転0゜、3)腹臥位の姿勢で股関節伸展0゜の3肢位において、MVCの10%、20%、30%、40%、50%の負荷条件で測定した。MRI横断像から大腰筋、腸骨筋、中殿筋、小殿筋、大殿筋、内転筋群(大内転筋・短内転筋)の断面積を算出した。加えて、超音波による筋厚測定を想定し、MRI横断像から筋厚も測定した。その結果、負荷量増加に伴った筋腹の移動部位は、大腰筋、腸骨筋は中央部より近位側、小殿筋は中央部であることから、筋腹の移動は筋によって異なることが明らかとなった。また、負荷量増加時の断面積の形態変化では、全ての筋において安静時に比べ10%MVC~50%MVCで増大が認められた。このことから、断面積の変化から筋の収縮の有無は推定できることがわかった。しかし、負荷量の増加に伴った段階的な変化は認められず、断面積の変化によって筋活動量を推定することは困難であった。筋厚においても同様に中殿筋、小殿筋、大殿筋で、筋の収縮の有無は推定できた。しかし、断面積同様に、負荷量の増加に伴った段階的な変化は認められず、筋活動量の推定は困難であった。
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Research Products
(5 results)