2009 Fiscal Year Annual Research Report
現実の技術開発を疑似体験させるロボット学習の教育システムの開発
Project/Area Number |
20300254
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
村松 浩幸 Shinshu University, 教育学部, 准教授 (80378281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杵淵 信 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30261366)
渡壁 誠 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70182946)
水谷 好成 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (40183959)
山本 利一 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80334142)
川崎 直哉 上越教育大学, 教育学研究科, 教授 (40145107)
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Keywords | 産業・技術教育 / ロボット / 制御学習 / 技術観 / 職業 / 技術・家庭科 / 教材開発 / 協同学習 |
Research Abstract |
本研究の目的は,チームでの協同学習により,現実の技術開発を疑似体験させるロボット学習の教育システム(カリキュラム、関連教材、評価システム)の開発と教育効果の検証である。開発は中学校,技術科教員養成,技術科教員研修の3種類であり,全国の複数校の中学校,教員養成学部,教員研修において様々な条件で検証をする。平成21年度の研究成果は以下の3点である。 (1)技術観・職業観を把握する意識尺度の開発 ロボット学習を通して形成される中学生の技術観・職業観の尺度を開発し,信頼性,妥当性も検証できた。この成果は学会発表すると共に,論文投稿をした。 (2)ロボット学種を通しての技術観・職業観の変容 開発した技術観・職業観の意識尺度を用いて,ロボット学習実践校においては,履修学年以外の学年も対象に中学生3200名に調査した。その結果,必修の簡易なロボット学習の授業でも技術観・職業観の変容が一定程度確認できた。この成果は,22年度に学会発表及び論文投稿を予定している。 (3)試行実践の検証 全国各ブロックから,手動制御や自動制御など15校による試行実践を行い,開発した意識尺度を用いて検証をした。1月に実践報告会を開催し,本年度の成果を共有した。 平成22年度は,これらの成果を深め,さらに実践による検証を進めると共に,成果をまとめ,Webサイト等で公開をしていく予定である。
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