2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20310049
|
Research Institution | Gunma National College of Technology |
Principal Investigator |
小島 昭 Gunma National College of Technology, 物質工学科, 教授 (40042593)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤重 昌生 群馬工業高等専門学校, 物質工学科, 助教 (70218999)
|
Keywords | アスベスト / レーザー / スレート / 無害 / 高分解能電子顕微鏡 |
Research Abstract |
各種レーザーを用いてアスベストの溶融・ガラス化法を検討した。CO_2、半導体、エキシマレーザーなど各種レーザーの比較、連続波とパルス波の効果を比較した。その結果、CO_2レーザーのパルス波が効果的であった。これらの結果を踏まえ、照射条件を変化させてスレートの溶融状況を検討した。 レーザー光の照射によって形成される溝の幅、すなわちレーザー光が照射された部位の周辺に加わるレーザー光の照射エネルギー量は、照射出力、照射速度および照射距離の影響を大きく受けた。 照射出力が大きいほど、照射速度が遅いほど、照射距離が焦点距離から外れるほど、レーザー光が照射された部位の周辺に加わるレーザー光の照射エネルギー量は多くなった。 レーザー光の照射によって形成される溝の深さ、すなわちレーザー光が照射された部位の深さ方向に加わるレーザー光の照射エネルギー量は、照射出力、照射速度、照射距離および照射回数の影響を大きく受けた。照射出力が大きいほど、照射速度が遅いほど、照射距離が焦点距離に近いほど、照射回数が多いほど、レーザー光が照射された部位の深さ方向に加わるレーザー光の照射エネルギー量は大となった。また、レーザーパルスレートは、溝の幅および深さの両方に変化を与えないことから、供試体に加わるレーザー光の照射エネルギー量の変化に影響を及ぼさなかった。 本研究結果からレーザー光の照射出力、照射速度、照射距離および照射回数を適切に選択することにより、多様な形状、敷設状態のアスベストを含む物質に対して、適切にレーザー光を照射して、アスベストを無害化することができた。本研究では、スレートを対象としたが、吹き付け材や織物などのアスベスト単体についてもレーザー照射技術によって無害化が可能であった。
|
Research Products
(2 results)