2010 Fiscal Year Annual Research Report
日本の生命倫理諸議論における基礎的概念の再検討に基づく生命倫理論の構造化
Project/Area Number |
20320006
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
高橋 隆雄 熊本大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (00145278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 朋弘 熊本大学, 文学部, 教授 (90295288)
八幡 英幸 熊本大学, 教育学部, 教授 (70284718)
田口 宏昭 熊本大学, 事務局, 理事 (20040503)
浅井 篤 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (80283612)
森田 敏子 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (30242746)
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Keywords | 生命倫理 / 三層構造 / 日本の生命倫理 / 生命倫理議論の構造化 |
Research Abstract |
まず、昨年度の若干の積み残し分を補強するとともに、「研究実施計画」に沿って、生命倫理諸議論の三層構造分析という全体計画の旅程表である(1)~(8)の段階の前の諸段階と連関させつつ、(7)日本の生命倫理の構造といえるものの抽出、(8)エンハンスメントのような今後重視される問題への対処の仕方の考察を行った。ただし、時間の都合上、本研究の主たる課題である(7)の研究に焦点を絞らざるを得なかった。そして、これまでの研究成果を踏まえて、グループごとに最終的検討を行い、その成果を持ち寄り、本研究の最終成果とすべく全員参加の検討会議を開催した。12月に全体会議を開催し各領域の研究発表と質疑応答を行うことで日本の生命倫理の構造の全体像を示すことができた。それに続いて3日間にわたって熊本大学において生命倫理国際セミナーを開催し、本研究会のメンバーが中心になって発表を行った。また、本研究の最終成果は、オンラインジャーナルの合併号Eubios Journal of Asian and International Bioethics,vol.21(1&2)January-March,2011を独占して掲載された。さらに、本研究のメンバーが中心となり『医療の本質:伝統医療と先端医療のはざまで』(九州大学出版会)を刊行した。
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Research Products
(5 results)