2009 Fiscal Year Annual Research Report
多極化する現象学の新世代組織形成と連動した「間文化現象学」の研究
Project/Area Number |
20320007
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
谷 徹 Ritsumeikan University, 文学部, 教授 (40188371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加國 尚志 立命館大学, 文学部, 教授 (90351311)
日下部 吉信 立命館大学, 文学部, 教授 (90131309)
服部 健二 立命館大学, 文学部, 教授 (40148383)
北尾 宏之 立命館大学, 文学部, 教授 (00211194)
山口 一郎 東洋大学, 文学部, 教授 (20287551)
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Keywords | 間文化性 / 現象学 / 離合 / 遭遇 / 理解 / 排除 / 国際研究協力 / 多国籍 |
Research Abstract |
2年目となる本年度の研究の重点は、文化と文化の「離合」--翻訳においてよりわかりやすくするため「遭遇」の語も用いた--であった。本年度は、この研究プロジェクトと連携する「間文化現象学研究センター」が立命館大学に創設されたこともあり、大きな成果を挙げることができた。 研究実施に関しては、平成21年10月には、本プロジェクトの研究協力者である木村敏、新田義弘の両氏による講演会を行った。11月には、ベルンハルト・ヴァルデンフェルス、クラウス・ヘルトの両氏を招いて講演会を行った。これらの講演会においては、内外の碩学によって間文化現象学の課題や可能性が示され、多くの聴衆にその重要性が示されるとともに、これに基づいて研究の土台が確保され、進展の方向性が示された。22年1月には「間文化現象学ワークショップ」および「間文化現象学シンポジウム」を開催した。ワークショップにおいては、カレル・ノヴォトニー氏が提題を行った。またシンポジウムにおいては、同氏のほかに、リャンカン・ニー、アンソニー・スタインボック、ローズマリー・ラーナーの各氏の提題、また本プロジェクトのメンバー(田口茂、青柳雅文、谷徹)の提題に基づく活発な討議と研究交流によって、間文化的遭遇における相互理解と相互排除の事実と構造(の一端)が明らかになった(これへの参加が予定されていたミヒャエル・シュタウディグル氏は事情により平成22年5月に雷にすることになった)。その成果の一部は『現代思想』(青土社)平成21年12月号、そして同平成22年5月号(業績記載は次年度となる)において公表された。 これらを支える基礎的研究も蓄積され、研究者による海外出張も予定どおり行われ、また従来の「間文化現象学研究会」も定期的に継続された。各研究者の個別的な研究も順調に蓄積された。
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Research Products
(56 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
加賀野井秀一, 他
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Journal Title
道の手帖 メルロ=ポンティ(うち加國尚志担当箇所「世界の肉--メルロ=ポンティとクロード・シモンについての小さな考察」)(河出書房新社)
Pages: 161-167
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[Journal Article]2009
Author(s)
宮尾益知監修
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Journal Title
アスペルガー症候群 治療の現場から(うち村上靖彦担当箇所「自閉症における自己の発見と発達」)(出版館ブック・クラブ)
Pages: 27-42
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[Journal Article]2009
Author(s)
P.Kerszberg, 他
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Journal Title
L'oeuvre du phenomene-Melanges de philosophie offerts a Marc Richir(うち村上靖彦担当箇所"Temporalite chez les autistes-a travers la theorie du sens chez Marc Richir")(Ousia)
Pages: 161-182
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