2008 Fiscal Year Annual Research Report
現代宗教性の類型化と受容可能性-体験談のデータベースとモニタリング調査-
Project/Area Number |
20320015
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Research Institution | Taisho University |
Principal Investigator |
弓山 達也 Taisho University, 人間学部, 教授 (40311998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星川 啓慈 大正大学, 文学部, 教授 (10173585)
島薗 進 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (20143620)
渡辺 光一 関東学院大学, 経済学部, 教授 (30329205)
黒崎 浩行 國學院大學, 神道文化学部, 准教授 (70296789)
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Keywords | 体験談 / データベース / モニタリング調査 / 宗教性 / 受容可能性 |
Research Abstract |
本研究では、宗教性の正の資産に注目し、生活世界(あるいは人々の人生や日常生活)と宗教性の接点を具体的に記述する素材として「体験談」にアプローチし、宗教/世俗間のコミュニケーションの促進とインターフェイスに関わる理論構築のための実証的研究を志向するものである。本年度は調査デザインの構築と先行研究(入信モデル研究、宗教意識研究、新宗教研究、宗教類型研究など)の検討とメンバーが本研究へ貢献する情報の共有をはかるために毎月の定例会を開催した。同時に約1000件の体験談をウェブ上から収集し、ここからモニタリング調査に耐えうる体験談の構造を抽出。また先行する宗教意識調査の調査項目を収集・データベース化し、モニターの宗教意識を中心とした宗教性を測定する調査項目を確定し、日米の比較調査に向けて英訳した。その上で予備調査として、国内においてモニターによる体験談執筆、ウェブ調査を用いてこれらの体験談の受容可能性を検討する諸資料を収集検討するに至った。ここで得られた知見は、まだ論文等に公表していないが、体験談の構造、宗教意識を中心とした宗教性の測定項目、直面するであろう調査倫理、宗教性の受容可能性の日米比較をするうえでの日本の宗教性の特殊性などを解明・確定するのに十分な情報が得られた。そして次年度において本研究の中心的な調査となる日米比較に向けての準備として、アメリカ在住の研究者とのコラボレーションの準備に入った。
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