2009 Fiscal Year Annual Research Report
近代日本における知識人宗教運動の言説空間―『新佛教』の思想史・文化史的研究
Project/Area Number |
20320016
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Research Institution | Maizuru National College of Technology |
Principal Investigator |
吉永 進一 Maizuru National College of Technology, 人文科学部門, 准教授 (90271600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 栄一 佛教大学, 社会学部, 准教授 (70385962)
安藤 礼二 多摩美術大学, 美術学部, 准教授 (20445620)
岡田 正彦 天理大学, 人間学部, 教授 (00309519)
守屋 友江 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30340847)
高橋 原 東京大学, 人文社会系研究科, 助教 (30451777)
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Keywords | 新佛教 / 仏教メディア / 仏教の国際化 / 仏教演説 / 知識人宗教 / 自由討究 / 神智学 / 高嶋米峰 |
Research Abstract |
(1)第5回研究会を8月28~29日に開催し、深沢英隆氏(一橋大学)を招いて、「知識人宗教の諸問題」についての発表を聞いた。また研究会々員の碧海寿広氏より「近代真宗の体験主義-近角常観とその信徒たちの信仰」の発表があった。さらに日本宗教学会第68回学術大会パネル「明治仏教の国際化と変貌」「明治仏教史を上書きする」についての準備発表会を実施。ならびに伝記的調査についての会員からの発表があった。 (2)日本宗教学会第68回学術大会パネル(9月13日、京都大学)では、以下の二つのパネルを開催。 明治仏教の国際化と変貌 (1)明治20年代仏教界における神智学をめぐる言説吉永進一 (2)明治期仏教とユニテリアニズム-佐治実然を手がかりに-高橋原 (3)エリザベス・アンナ・ゴルドン夫人をめぐって安藤礼二 (4)鈴木大拙における東洋と西洋-在米中の思想変遷を中心に-守屋友江 明治仏教史を上書きする (1)"仏教"を"演説"する星野靖二 (2)演説・講演というメディアと近代仏教-啓蒙から修養へ-岡田正彦 (3)前田慧雲と「自由討究」-本願寺教団の対応と宗学研究法-岩田真美 (4)高嶋米峰と丙午出版社大谷栄一 (3)第6回研究会を2月27日(土)に開催し、研究分担者各自の調査の報告ならびに、共著執筆を視野に入れた今後の研究計画について意見を交換した。また、坂本慎一氏(PHP研究所)を招いて「新仏教運動が後世に与えた影響」についての発表をうかがった。
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Research Products
(5 results)