2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20320018
|
Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
松居 竜五 Ryukoku University, 国際文化学部, 准教授 (40238952)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 直司 高野山大学, 文学部, 教授 (50177193)
橋爪 博幸 桐生大学, 短期大学部, 講師 (40412978)
安田 忠典 関西大学, 文学部, 准教授 (90388413)
|
Keywords | 南方熊楠 / 民俗学 / 生態学 / 仏教学 / 英文論文 / 大英博物館 / 比較文化論 / 日英関係 |
Research Abstract |
南方熊楠の未公刊資料のうち、本年度は2004年度に発見された土宜法龍宛の書簡43通を完全翻刻して『高山寺蔵南方熊楠書翰』として藤原書店から出版した。この作業は奥山が中心となり、詳細な注釈を付している。また、橋爪および本研究のRA(田村義也、岸本昌也)が中心となり、小畔四郎宛書簡のうちの大正七~十年分を南方熊楠顕彰会から出版した。小畔宛書簡については、現在、続刊の編集作業中である。松居は2009年12月10日に国際交流基金のロンドン日本文化センターで講演をおこなった。また2010年2月19日のロンドン大学での学会"Minakata Kumagusu and London"を組織した。学会には奥山およびRAの田村、連携研究者の小峯和明が出席し、英語による発表と討論をおこなった。また、講演・学会ともに主催者であるロンドン大学日本研究センターおよび宗教研究センターの関係者だけでなく、大英博物館、英国図書館、ケンブリッジ大学などから多数の英国人および英国在住の関連の研究者が参加し、今後の英語圏における南方熊楠研究の足場を築き得たと考えている。また橋爪は韓国で関連の学会発表をおこなっており、海外での研究展開が進みつつある。東京・関西・和歌山の三カ所でそれぞれ年十二回の翻刻のための研究会がおこなわれた。平凡社より刊行予定の南方熊楠日記1914年~1923年分、集英社より刊行予定の『南方熊楠英文論文〔ノーツ・アンド・クエリーズ誌編〕、勉誠出版より刊行予定の『南方熊楠大事典』もそれぞれ編集作業が進行中である。
|
Research Products
(9 results)