2010 Fiscal Year Annual Research Report
行政構造改革が戦後日本の芸術文化政策の成果に与えた影響に関する研究
Project/Area Number |
20320029
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 真理 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (40257176)
|
Keywords | 文化政策 / 公立文化施設の管理運営 / 行政構造改革 / 芸術文化政策 / 指定管理者制度 |
Research Abstract |
平成22年度は、平成20年度に行った全地方自治体に向けて行った悉皆調査の概要を日本文化政策学会の大会で報告し、研究遂行上の助言を多方面からいただいたが、さらなる分析を加えてそれを市民向けに発表を行った上で、具体的に市民から行政構造改革により自分たちの文化活動がどのように変化を余儀なくされたかのタウンミーティング兼ヒヤリングを行った。具体的には、平成22年8月11日~12日、群馬県桐生市にて聞き取り調査を実施した。第一日目は創作活動の拠点施設「無鄰館」で館長、財団法人大川美術館で学芸員、第二日は桐生市教育委員会生涯学習課で、桐生市の文化行政の現状について伺った。平成22年9月16日、富山県南砺市(会場は「いのくち椿館」)にて、富山大学地域生活研究会と共催する形で、地元自治体(県・市)担当者および祭や伝統工芸など地域の文化関係者6名を交え、この10年間の地域文化の変容をテーマにフォーラムを開催した。2010年9月21日、22日尾道市にて・平山郁夫美術館、耕三寺博物館、ベルカントホール、尾道市立美術館、白樺美術館、なかた美術館にて聴き取り調査を実施するとともに、同月22日尾道市しまなみ交流館にてタウンミーティングを開催地元文化団体から、ヒヤリングを兼ねたフォーラムを開催した。海外については、ドイツ、カナダ、イギリスで、行政改革が芸術文化政策に与えている影響について、資料収集を行うとともに、関連団体、関連担当部局、そして現地研究者との意見交換を行った。
|