2008 Fiscal Year Annual Research Report
未翻刻浄瑠璃本の網羅的調査・翻刻と複次的活用・公開に向けての基礎的研究
Project/Area Number |
20320041
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鳥越 文蔵 Waseda University, 演劇博物館, 名誉教授 (60063509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 美樹子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30063704)
黒石 陽子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40247268)
坂本 清恵 日本女子大学, 文学部, 教授 (50169588)
飯島 満 東京文化財研究所, 無形文化遺産部, 音声映像記録研究室長 (90392547)
神津 武男 早稲田大学, 高等研究所, 准教授 (10424821)
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Keywords | 人形浄瑠璃文楽 / 義太夫節 / 近世演劇 / 浄瑠璃本 / 書誌調査 / テキストデータ / 電子入力の方法 / データベース |
Research Abstract |
本研究課題は、「浄瑠璃本」文学の今日的復興-かつての社会にひろく受容されていたように-を大目標として、その基礎とすべく、日本文学研究者や専門家(人形浄瑠璃文楽の演技者や劇場関係者)への学術的貢献はもとより、当該分野に関心をもつ日本国民一般ひいては外国人研究者等へもひろく良質なテキストを提供し、以て大方の関心と英知とを当該分野へ集めることを所期の目的とする。本研究課題では従来の成果を踏まえ、さらに次の三点について、一層の進展を図る。 「I.翻刻作業・公開の一層の進展」本研究課題の研究組織は、「義太夫節正本研究会」会員から成る。本研究課題の研究分担者の他、連携協力者・研究協力者として参加する諸氏に対して、書誌調査に携行可能なノートPCを購入して、初年度にあたって必要な機材を備えた。翻刻作業については、第二期収載分を各自に進めるほか、第三期の編纂についても検討を始めた。 「II.蓄積した本文データの諸活用についての検討・公開」浄瑠璃本文学の網羅的横断的本文データベースの作成を行ない、デジタルアーカイブとしての公開に向けての準備を行なう。日本女子大学・坂本研究室において、翻刻完了作品「出世握虎稚物語」「鬼一法眼三略巻」「京土産名所井筒」「信州姨拾山」の語彙索引の作成に向け、単語認定およびタグ付け作業を進めた。 「III.海外所在資料の書誌調査」海外所在本についても、日本国内所在本同様の書誌調査を行ない、悉皆調査に拠る国文学的文献研究の完遂を目指す。本年度は2回の調査旅行を実施した(担当神津)。2008年9月英国(ロンドン大学SOAS図書館・大英図書館・ケンブリッジ大学図書館)。09年3月米国ボストン(ハーバード燕京図書館)。なお英国では、アンドリュー・ガーストル氏の御所蔵本も調査を許された。記して感謝申し上げる。
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Research Products
(5 results)