2008 Fiscal Year Annual Research Report
小学校高学年向け英語文字教授法の開発:絵本読み聞かせによる文字認識度の検証より
Project/Area Number |
20320090
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
三宅 美鈴 Hiroshima International University, 国際交流センター, 教授 (50352034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松川 文雄 広島国際大学, 工学部, 教授 (50352042)
重安 哲也 広島国際大学, 工学部, 助教 (90352046)
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Keywords | 絵本読み聞かせ / 眼球運動 / 文字認識 / 小学校高学年 |
Research Abstract |
今年度は、5・6年生を対象にしてデータの取り方および装置に関する予備調査を兼ねた実験を2回行った。実験1では、装置は帽子装着型とし、画面設計ではハイライトの仕方は黒文字を音と同調させ「黄」で浮き上がらせる手法を取った。また、4択語彙テストでは分かれば間違うことがないように正答語と全く異なるものを選択肢に選んだ。一方実験2では、装置は顎固定型を用いて行い、ハイライトの仕方は全体をグレーの文字に置き換え「黒」で浮かび上らせる手法を試みた。語彙テストでは敢えて正答語と間違え易いであろう紛らわしい選択肢を選んだ。その他、背景表示の輝度を50%引き下げたり、ページめくり方法を自動から手動へと変更したり、読み聞かせる絵本の順序を変更したりした。2つの実験において、これらの変更を試みることにより改良点が明確になり、より最適な実験装置や適切な画面設計ができるようになった。具体的には、顎固定型によりデータ収集の効率向上を期待していたが、被験者に不自然な姿勢維持を強いることになり思った程成果は得られないことや、画面設計上、輝度を下げることにより目の疲労度が軽減できることなどが分かった。ページめくり方法においても、安定したデータを収集する上で、ある程度の間を置いた自動の方がよいことも分かった。詳細なデータ分析は、現在進行中である。来年度には、上記変更・改良点を踏まえた実験設計と、科研費による新しい装置導入により、本格的に被験者の数を増やし信頼度の高いデータを収集・分析する予定である。
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