2009 Fiscal Year Annual Research Report
第二次世界大戦期の日本及び枢軸国の対中東・イスラーム政策の比較研究
Project/Area Number |
20320095
|
Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
臼杵 陽 Japan Women's University, 文学部, 教授 (40203525)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 憲 千葉大学, 大学院・人文社会学研究科, 教授 (40211726)
加藤 博 一橋大学, 経済学研究所, 教授 (10134636)
田嶋 信雄 成城大学, 法学部, 教授 (80179697)
店田 廣文 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20197502)
長澤 榮治 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00272493)
|
Keywords | 第二次世界大戦 / 日本の回教政策 / 枢軸国のイスラーム政策 / 回教・回教徒問題 / 大川周明 / 東亜経済調査局 / ウェッブサイトによる公開 / 国際シンポジウム開催 |
Research Abstract |
本研究は1.「日本の回教・回教徒及び猶太問題」研究班およびその下に4つの研究グループ、2.「枢軸国と中東・イスラーム関係」研究班およびその下に5つの研究班グループで構成されている。 とりわけ、本年はこの二つの研究班の研究活動が交差する目的を持って、トルコ共和国イスタンブルに所在するユルドゥズ工科大学と共催して国際シンポジウム「第二次世界大戦における中東と枢軸国(The Middle East and the Axis Powers during World War II)」を2010年2月5日に開催した。日本側からの報告者およびコメンテーターは本科研分担者6名、トルコ側からは9名であった。第1セッションは「中東と東アジアにおける地域安全保障の比較」というテーマで主にトルコ側の国際政治学、社会学関係の研究者によるパネルが組まれ、第2セッションは「第二次世界大戦前のトルコと日本」というテーマで主に「日本の回教・回教徒及び猶太問題」研究班の分担者が、また、第3セッション「大戦間期におけるヨーロッパとムスリム」というテーマで主に「枢軸国と中東・イスラーム関係」研究班の分担者が報告した。本シンポジウムは本科研プロジェクトの中間報告として今後の推進の方向性を示すものとなった。 国際シンポジウムの他に、第二次世界大戦期のイスラーム研究の組織者として知られる大川周明について部分的ではあるが、本プロジェクトの研究分担者も積極的にかかわるかたちで「大川周明とイスラム」というウエッブサイトを立ち上げた(http://wakame.econ.hit-u.ac.jp/~areastd/okawa/)。
|
Research Products
(26 results)