2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本中世における「山の寺」(山岳宗教都市)の基礎的研究
Project/Area Number |
20320105
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
仁木 宏 Osaka City University, 大学院・文学研究科, 教授 (90222182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上川 通夫 愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (80264703)
下坂 守 奈良大学, 文学部, 教授 (10150038)
山岸 常人 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00142018)
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Keywords | 山の寺 / 山岳寺院 / 宗教都市 / 中世都市 / 都市論 / 普門寺 / 上平寺 / 首羅山 |
Research Abstract |
三河国普門寺(豊橋市)・遠江国大知波峠廃寺(湖西市)、近江国上平寺(米原市)、筑前国首羅山(福岡県久山町)などにおいて、見学会・研究会を開催した。 現地では、「山の寺」の立地・地形、造成、プラン、交通路などを実地に検証するとともに、発掘調査や地名調査の成果を紹介していただいた。首羅山では、中世都市博多との密接な関連に特徴を見いだし、近江では一国レベルでの「山の寺」の広範な展開の意義を解明した。また、坊院群をつなぐ道路から各坊院の敷地にどのようなパターンで入るのかなど、プランを比較検証するための指標についても引きつづき検証した。 研究会においては、各地の「山の寺」研究の現状、最先端の成果を報告いただいたり、歴史地理学的観点からの立地論など、「山の寺」研究のための方法論についての提起をうけた。のべ百人前後の参加者があり、全国的な研究者交流の場として有効に機能した。また、近江では「山寺サミット」と連携し、市民多数の参加も得た。 今年度の成果を受けて、よりいっそうの相互比較を進め、「山の寺」研究の方法論の向上を図らねばならない。また、全国統一的な資料収集基準を確立するためにもデータベース原案の作成をいっそう進めることとする。 なお、本科研の内容を紹介するウェブサイトを開設した。
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Research Products
(2 results)