2008 Fiscal Year Annual Research Report
ヨーロッパ史の中の軍隊-新しい軍事史の方法と課題-
Project/Area Number |
20320118
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
佐々木 真 Komazawa University, 文学部, 准教授 (70265966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸畠 宏太 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (20202335)
鈴木 直志 桐蔭横浜大学, 法学部, 准教授 (90301613)
阪口 修平 中央大学, 文学部, 教授 (50096111)
屋敷 二郎 一橋大学, 法学研究科, 准教授 (30293145)
古谷 大輔 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (30335400)
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Keywords | 近世史 / 近代史 / 史料学 / 軍事史 / 軍隊 / 戦争 / 国際研究者交流 / ドイツ |
Research Abstract |
プロジェクトの初年である本年度は、研究組織の確立、個別研究の実施、次年度に実施予定の国際シンポジウムの準備、翻訳プロジェクトの推進などで成果が認められた。 研究組織の確立については、5月の西洋史学会の際に会合を持ち方針を確認するとともに、7月の「『軍隊と社会の歴史』研究会」や2月の合宿研究会での議論を通じて、問題意識の共有がなされた。個別研究の実施については、各人が必要な図書等を購入するとともに、佐々木、阪口、鈴木、丸畠、屋敷、古谷の6名が海外出張によって現地資料の調査や当該分野の研究者との情報交換を行った。国際シンポジウムの準備に関しては、報告予定者であるクロスターフース氏(プロイセン枢密古文書館館長)とプレーヴェ氏(ポツダム大学)にメールで連絡をとり企画への了承を得た後、海外での調査日程に合わせて、佐々木、阪口、鈴木の3名が9月上旬にベルリンとポツダムを訪れ、両氏とシンポジウムの内容に関する打ち合わせを行った。これを受け、2月に日本側の報告予定者である原田敬一氏(日本近代史・佛教大学)と杉山清彦氏(清朝史・駒澤大学)を招いて京都で合宿研究会を行い、内容についての調整を行った。翻訳プロジェクトについては、実施している阪口、鈴木、丸畠が本科研費を利用して内容の検討会を二回行い、出版に向けての準備を進めた。 11月にドイツ近世史の専門家であるJ・ブルクハルト教授(アウグスブルク大学)とE. J.ウェーバー教授(同大学)が来日した際に、東京(駒澤大学)での講演会に本研究のメンバーが多数参加して両氏と意見交換をしたことと、2月の研究会での日本史やアジア史の研究者との情報交換により、今後の研究展開の方向性が見えてきたことも本年度の重要な成果であった。
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Research Products
(18 results)