2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヨーロッパ史の中の軍隊―新しい軍事史の方法と課題―
Project/Area Number |
20320118
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
佐々木 真 Komazawa University, 文学部, 准教授 (70265966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸畠 宏太 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (20202335)
鈴木 直志 桐蔭横浜大学, 法学部, 教授 (90301613)
屋敷 二郎 一橋大学, 法学研究科, 准教授 (30293145)
淺野 明 山形大学, 人文学部, 教授 (90133909)
西願 広望 青山学院女子短期大学, 教養学科, 准教授 (00326521)
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Keywords | 近世史 / 近代史 / 史料学 / 軍事史 / 軍隊 / 戦争 / 国際研究者交流 / ドイツ |
Research Abstract |
中間年度の本年は、個別研究の推進、国際シンポジウム、他分野の研究者との交流のいずれの計画においても顕著な成果が認められた。 個別研究の推進では、各人がそれぞれのテーマで研究を行うとともに、2009年夏に佐々木、西願、屋敷がヨーロッパで資料収集・文書館調査を行った。 国際シンポジウムに関しては、ラルフ・プレーヴェ氏(ポツダム大学教授)とユルゲン・クロースターフース氏(プロイセン枢密古文書館館長)、ポツダム大学大学院生2名を招き、3月21日と22日に「「新しい軍事史」の課題と方法-ヨーロッパ・アジア・日本-」という国際シンポジウムを実施した。アジア史と日本史の報告・コメントも加え、日独の研究者で現在の軍事史研究の課題を共有することができ、多くの有益な情報を交換することができた。 本科研のメンバーが運営している「『軍隊と社会の歴史』研究会」においては、4月に分担者の淺野明が報告をし、7月には小野寺拓也氏(東京大学大学院)にナチス期の軍事郵便関する報告を依頼した。11月には松本彰氏(新潟大学教授)と今井昭彦氏(埼玉県立川本高等学校)にドイツと日本の戦没者慰霊についての報告を依頼し、戦没者追悼論に関する議論を行った。 阪口、丸畠、鈴木による翻訳プロジェクトでは、本科学研究費補助金を利用して検討会が行われ、ラルフ・プレーヴェ『「19世紀における軍隊・国家・社会』の翻訳が完成した。本年4月に創文社から刊行される予定である。 以上、いずれの分野においても、本年度の目標を達成することができた。特に、国際シンポジウムと研究会活動において、ドイツの研究者および、アジア史や日本史の研究者と本格的に連携を開始したことは、今後の研究の発展において非常によい効果を発揮するであろう。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
屋敷二郎(共編者)
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Journal Title
法の流通(法制史学会60周年記念若手論文集)、パートIV総説「対流する法-概念と実践知」、「アルトゥール・ヌスバウムの法事実研究-講壇と法実務の間」を執筆(慈学社)
Pages: 692-696、803-901
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