2009 Fiscal Year Annual Research Report
海外フィールドワークにおける地理的知の還元モデルの構築
Project/Area Number |
20320127
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡本 耕平 Nagoya University, 大学院・環境学研究科, 教授 (90201988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池口 明子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (20387905)
野中 健一 立教大学, 文学部, 教授 (20241284)
松本 博之 奈良女子大学, 文学部, 教授 (70116979)
熊谷 圭知 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (80153344)
田和 正孝 関西学院大学, 文学部, 教授 (30217210)
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Keywords | フィールドワーク / 地理的知 / ラオス / 岩田慶治 / GIS教育 |
Research Abstract |
・ラオスにおいて、以下の3つの還元を実践した。1)は大学等高等教育機関向け、2)は村民および初等学校向けの還元の実践である。それぞれの実践において科研の研究課題である「海外フィールドワークにおける地理的知の還元モデル」を検討した。 1)ラオス国立大学社会科学部教員に対し、GIS/GPSトレーニングセミナーを開催し、講義、自習により、GISとGPSを用いた研究・教育方法を指導した(受講者は17名)。受講者には授業に関する評価をしてもらった。 2)岩田慶治氏が1958年に調査したラオスのパタン村と旧カイソン村を昨年度末に訪問し、50年間の村の変化の様子を聞き取りしたが、本年度はこのときの録音を日本語化し、それをふまえ雑誌「地理」に記事を連載した。 3)科研メシバーの3名(岡本、池口、野中)がこれまで5年間調査を行ってきたラオス・ドンクワイ村で、調査結果の概要を村民に報告する集会を現地で開催した。 ・以上とは別に、海外調査地域への地理的知の還元に関する問題点の整理するために、昨年に引き続き、研究会を開催した。科研分担者の熊谷がニューギニア、池口がベトナム・ラオス・カンボジアでのフィールドワーク調査の経験について発表し、参加者で議論した。 ・平成22年度の研究に向けて、ラオス国立大学で使用されている地理学の教科書に関する情報を収集した。
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