2008 Fiscal Year Annual Research Report
アジアの軍隊にみるトランスナショナルな性格に関する歴史・人類学的研究
Project/Area Number |
20320134
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 雅一 Kyoto University, 人文科学研究所, 教授 (00188335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江田 憲治 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (80176768)
高嶋 航 京都大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10303900)
小池 郁子 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (60452299)
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Keywords | 兵士 / 戦争 / トランスナショナル / コロニアリズム / 教育 |
Research Abstract |
本研究の期間を4年とし、その期間内に文化人類学的および歴史学的視点から日本を含む東アジア、東南アジア、南アジアを中心に活動している軍隊を、そのトランスナショナルな性格に注目して分析することを目的とすする。具体的には以下の5点について研究をすすめる。1)教育など平時における人的交流。2)過去の植民地支配や同盟などを通じての歴史的関わり。3)戦時での侵略、占領、平和維持活動などによる他国での駐留。4)同盟諸国との交流。5)理論的貢献。初年度の重点課題は、トランスナショナリズムの理論的構築と、国外駐留兵士の体験である。具体的には、以下の3領域において研究活動を行った。1)フィールドワーク田中、小池、森田は、主として沖縄、三沢、横須賀などの在日米軍の調査に専念した。福浦は関東と関西周辺の自衛隊基地で調査を行った。上杉は、英国において英国軍グルカ兵部隊の調査を行った。金は、ヨーロッパにおける軍事とその表象をめぐる調査を行った。高嶋と江田は、中国近衛兵の歴史と実態について研究した。海外の研究協力者については密接な連絡を取り、京都で交流した。2)共同研究会と自衛隊基地見学浜松、舞鶴で共同研究会を行った。分担者たちだけでなく、研究協力者にも報告を依頼し、議論を深めた。同時に、周辺の自衛隊施設の見学を実施し、自衛官とも交流を行った。3)関連文献の収集・レビュー関連文献の購入を進めた。これに関連して本研究のホームページを作成し、研究の進展状況を公開した。
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Research Products
(8 results)