2008 Fiscal Year Annual Research Report
学校の安全と安心を保障する体制・取組の国際比較研究
Project/Area Number |
20330012
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
橋本 恭宏 Chukyo University, 法務研究科, 教授 (30208467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
喜多 明人 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70147932)
安達 和志 神奈川大学, 法務研究科, 教授 (10409906)
船木 正文 大東文化大学, 文学部, 准教授 (60190120)
森 浩寿 大東文化大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20433865)
堀井 雅道 早稲田大学, 文学学術院, 助手 (30507869)
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Keywords | 学校安全 / 学校の安全管理 / 学校災害・事故 / 子どもの安全 / 安全学習 |
Research Abstract |
1.全国公立小・中学校、教育委員会アンケート調査の実施 全国公立小・中学校から無作為抽出した1072校と、都道府県をはじめとする自治体の教育委員会548団体に対して、「学校の安全・安心の取組に関する意識・実態調査研究アンケート」調査を実施した。そして、公立小・中学校416校、教育委員会227団体より回答があった(回収率約40%・2008年2月末日締切)。平成21年度はそれらの調査結果を分析し、その上で学会及び研究会、また雑誌やホームページ等を通じて公表、公開をしていく予定である。 2。訪問調査の実施 (1)大阪・寝屋川市立和光小学校訪問調査 学校安全の取組とその課題について校長にヒアリング調査を実施した。それを通じて、学校と子どもの安全を守る上で、学校を核とした地域との組織的取組の必要性と、その条件整備には校長のリーダーシップが不可欠であることがわかった。また、警備員が学校安全のみならず、生活指導上の観点からも重要な役割を果たしていることがわかった。 (2)大阪教育大学附属池田小学校訪問調査 学校防犯の取組、学校施設・設備についてヒアリング調査を実施した。学校における重大な事故・災害の発生を予防するだけではなく、それらの発生以後の子どもや保護者、教職員の心のケアをするための体制の整備も極めて重要であることがわかった。また、学校施設・設備面においては、国立学校ならではの十分な整備がなされており、財政面で劣る公立学校においてはどのような施設・設備が妥当であるかの探究は今後の研究課題である。 (3)池田市教育委員会訪問調査 池田市教育委員会を訪問調査した。池田市は公立小学校に学校警備員を配置していたがそれを「シティ・ガード」に転換し、市民をふくめてまち全体として防犯に取り組む予定である。そこで、子どもや学校の安全を守る役割を、学校、行政、市民とで具体的にどのように分担すべきか、分担できるのかが今後の研究課題である。
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Research Products
(1 results)