2008 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャル・インクルージョン構想と社会資源を活用した行刑福祉
Project/Area Number |
20330014
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
本庄 武 Hitotsubashi University, 大学院・法学研究科, 准教授 (60345444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤池 一将 龍谷大学, 法学部, 教授 (30212393)
土井 政和 九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (30188841)
福田 雅章 山梨学院大学, 法学部, 教授 (20029739)
山口 直也 神戸学院大学, 大学院・実務法学研究科, 教授 (20298392)
三島 聡 大阪市立大学, 大学院・法学研究科, 教授 (60281268)
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Keywords | 刑事法学 / 社会福祉関係 / ソーシャル・インクルージョン / 受刑者 / 社会復帰 / 地域生活定着支援センター / コミュニティ / 社会復帰促進センター |
Research Abstract |
2008年度に実施した研究は以下の通りである。 1. 理論研究。ソーシャル・インクルージョンに関係する内外の文献調査を進めた。その結果、この概念には多様な含意があり、そこから何を汲み取り実践に応用していくかは、ある程度合目的的に決定していくべきことが判明した。また、自己決定の理念との衝突可能性や受刑者領域に応用した場合の再犯予防論との関係など、今後明確にしていくべき課題が浮き彫りになった。 2. 実態調査。知的障害者領域を中心として、厚生労働省と法務省の連携が一気に具体化しつつある事情が認められたため、国外調査を2009年度廻しとし、国内調査を優先させることにした。具体的には、喜連川社会復帰促進センター、美祢社会復帰促進センター、島根あさひ社会復帰促進センター、沼田町就業支援センター、更生保護法人ウィズ広島、NPO法人神戸の冬を支える会等を訪問し、地域や福祉機関との連携の実情について実態調査を行った。また特に、美祢市及び浜田市旭町において、施設での処遇にボランティアとして参加している地域住民に聴き取り調査を実施した。さらにシンポジウムに参加する等により、知的障害者の社会復帰プランとして現在具体化しつつある構想についての情報を収集した。 3. 研究成果の公表。これまでの蓄積を活かしつつ、受刑者処遇一般、刑事施設視察委員会、民間企業の役割、葉物依存者の処遇の各領域で、ソーシャル・インクルージョンの観点を加味した研究成果を公表した。
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Research Products
(12 results)