2009 Fiscal Year Annual Research Report
国際的連関の視点から見るフィランスロピーの比較研究
Project/Area Number |
20330040
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
岡村 東洋光 Kyushu Sangyo University, 経済学部, 教授 (50108627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 実 下関市立大学, 経済学部, 教授 (70216662)
石原 俊時 東京大学, 経済学研究科, 准教授 (70221760)
金澤 周作 京都大学, 文学研究科, 准教授 (70337757)
大杉 由香 大東文化大学, 環境創造学部, 准教授 (60297083)
中野 智世 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (90454470)
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Keywords | フィランスロピー / 社会問題 / 社会福祉関係 / セーフティネット / 社会史(経済史) |
Research Abstract |
H21年度の活動であるが、第1回研究会を2009年6月6日(土)に、東京大学で行った。報告は、1.兼田麗子(早稲田大学)「大原孫三郎の社会文化貢献~そして大原總一郎へ」および、2.中島智人氏(産業能率大)「ブレア労働党政権以降の英国における"ボランタリー・セクター"政策の変遷」であった。第2回の研究会は、8月1~2日(土~日)に立教大学で行い、報告は1.中島智人(産業能率大)「現代イギリスとフィランスロピー」、2.赤木誠(一橋大院)「別居手当から家族手当へ--第一次大戦期イギリスにおける国家とチャリティ団体の関係」、3.山本通(神奈川大)「企業福祉から社会福祉へ--ラウントリー父子の実践」、4.光永雅明(神戸市外国語大)「ミース伯爵のオープン・スペース論--ロンドン住民と自然の空間」、5.岡村東洋光(九州産業大)「労働者向け住宅建設と5%フィランスロピー」、6.高田実(下関市立大)「全国預金友愛組合と老齢年金1890-1914--相互扶助の変化と国家福祉」、7.金澤周作(京都大)「慈善信託法(1853年)の長い制定過程--チャリティにみるイギリスの自由と統治」、8.山本卓(新潟大)「19世紀末のロンドン慈善組織協会と『尊厳ある』失業者--慈善組織協会の再検討」であった。第3回は、12月5日(土)に、東京大学で行い、報告は須田木綿子(東洋大学社会学部教授)「民営化された公的サービス領域における営利-非営利のダイナミクス--日米比較の視点から--」であった。 以上のように、H21年度は、日本と米国の比較研究、および英国に関して、内容や時代の異なる多様な観点からフィランスロピーを取り上げ、研究することができた。また、金澤会員が、ドイツの研究者と協同し、ヨーロッパの国際比較研究に参加したことは特筆される。(研究成果の欄を参照)
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
高田実(小野塚知二編)
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Journal Title
自由と公共性---介入的自由主義とその起点(日本経済評論社)
Pages: 305(81-116)
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